違法に高額教材を販売していたとして、業務停止処分を受けた。
高額教材を違法販売 家庭教師派遣業者を3カ月の業務停止処分(中日新聞)
静岡県は18日、高額な学習教材を不適切な方法で販売したとして、特定商取引法に基づき「家庭教師のフレンズ」を名乗って営業している家庭教師派遣・学習教材販売のウィル(静岡市葵区昭和町)に対し、19日から3カ月間の業務停止にすると発表した。
県民生活室によると、ウィルは学生の家庭教師を派遣する際、学習教材をセットで販売。ちらしやダイレクトメールには「家庭教師を無料派遣する」と記載していた。
教材販売の目的を明らかにしないまま営業担当者が家庭を訪問し、家庭教師だとうそをついたケースがあった。契約内容や教材の単価を記載した書類を、契約時に相手に渡さないといった違法行為もあった。契約金額は平均で43万円、最高では109万円だった。
この件が、静岡県のホームページで
「特定商取引に関する法律第8条第2項及び第47条第2項の規定に基づく公表」
として公表されていて、勧誘事例がわりと具体的に紹介されていたので、
同じような手口にひっかからないように参考にしましょう。
Xは、「じゃあお母さん、月々の負担は25,000円くらいになりますが、よろしいですか?」と言った。Aは、電話帳やインターネットで調べたときの時給から、月15,000円くらいと思っていたので、<何でこんな値段かなー。高いな。>と思いながらも承諾した。
Xは、「月々9,000円の教材費がかかり、36回払いです。」「理系希望なので数1 ~数3 までの27冊セットです。」と初めて教材が必要だと話し始めた。Aが、「うちの子は宿題が多く、やる暇がない。」と伝えると、Xは、子どもに「教科書をやるより、このテキストは教科書に沿っているから、これをやるといいよ。」と1冊の教材を見せながら、「僕が教えている子にも毎日宿題を出している。これをやる方が自分で予習をやるよりもむしろ早い。」と説明した。
Aは、契約書を見て初めて教材の総額が分かり、「一括払いにすれば安くなりますか?」と聞くと、Xが「一括にしても値段は変わらない。」と言うので、<なんだか変だな。>と思った。
ポイントは、料金体系が不明瞭で、契約時まではっきりした金額がわからないという点と、
高額の教材を小額に分割して長期間かけて支払わせるという点。
いきなり明日何十万円払ってくださいと言われて契約する家庭はなかなかないが、
授業料に上乗せされると「仕方ないか」という気分になりやすいのかもしれない。
Bが値段を聞くと、Yは、「国・数・英は1教科3,000円、社・理は2教科で4,000円です。」「教材は、月々13,800円です。家庭教師は、お宅の場合は1週間に1回、時間は1時間半でいいと思います。1週間1回1時間半として、金額3,000円を設定して、合計25,800円です。大丈夫です。塾へ行かせるより安いですよね。」とメモ紙に毎月の支払金額を書いて説明した。Bは、月にかかる金額が高かったので返事をしないでいたが、子どもが「やらしてもらいたい。」と言ったので、契約することにした。Yは、契約書面を取り出し、商品名、金額、支払方法を書いていった。Bは、このとき初めて、この教材の支払総額が496,800円と高額で、支払回数が36回払いのローン契約であることが分かりびっくりした。
Bは、<子供をその気にさせて、家庭教師の時間を設定し、3,000円から始めて、月25,800円をアピールして、実際は高い教材をローン契約で買わせるような売り方>に不信感を持ち、契約日より一ヵ月以内の違約金として、商品代金の15%の74,520円を振り込み、解約した。
営業マンは自分から教材の総額を言わず、分割払いで月にいくらかということだけ言うわけです。
さらに、高額の違約金を設定しておいて、簡単に解約する気にさせないようにしている、と。
Zは、「毎日の予習・復習は大切だけど、いくら時間をかけてやってもだめ。」「私たちが教えるときはいいけど、いないときはどうする?そういう時にとってもいい教材があるの。」と言って、教材を取り出し、「5分から10分で予習・復習ができちゃう。重要なポイントが、毎日の授業で一か所ある。このページで重要なところは分かる?」「それがどこかわかるようになるから。ほら、ここを見れば要点が書いてあるから。」と説明した。
「こんなに高いんですか。」「教材は本屋さんに売ってないんですか?」と聞くと、Zは、「これは分かりやすくなっていて、特別にお願いして作ってもらっているので、どこにも売っていません。」と言った。
結論。
楽して全てうまくいくような、そんなウマい話はまず無いと思っておくべし。
そしてこれははっきり言っておきたいが、
塾や家庭教師の業者オリジナルの教材が
市販の教材よりも格段に素晴らしいことなど、まずありえない。
そんな素晴らしい教材があるなら、市販したって売れるんだから、そうしているはずだ。
実際予備校講師とかは自分で参考書を書いて出版してる。
市場に並んでいるものは、それなりに淘汰されながら生き残っているものなので、
市販の教材にも十分質の良いものは多い。
そして価格も適正である。
業者オリジナルの教材に高いお金をかけるくらいなら、
同じだけのお金で買えるだけ市販の教材を買いこんで、
使い比べながら自分に合うものを見つけたほうがずっと有益である。
高いお金を払ったからといって、全てを解決してくれるような
そんな万能の教材など無いものだと心得ましょう。
札幌だけの家庭教師「考動力研究会」
保護者の方には、なかなか子どもにとってどういう教材が良いかなんて
判断できないものですからね。
「これさえ使っておけばバッチリです!」とか、
「有名な○○氏も推薦しています!」とか言われると、
子どものためだと思って多少無理してでもお金を払ってしまうものなのだと思います。
それに、どうしても値段の高いもののほうが質が良いんじゃないだろうかっていう気がしてしまうものなんですよね・・・。
ひっかかってしまいそうですね。
家庭教師の業者から買った教材を知人から見せてもらいましたが、
どう見ても市販の教材の方が良かったです。