表題のとおり、家庭教師および学習塾の業務について
この3月をもって全てクローズさせていただくことになりました。
身勝手な決定により多大なご迷惑をおかけしてしまったこと、
この場をかりて改めてお詫びさせていただきます。
本当にごめんなさい。
HBCラジオ「カーナビラジオ午後一番」に生出演させていただきます。
なんでも、文化庁の平成20年度「国語に関する世論調査」の結果を受けて、
国語教育の重要性について考えましょう的な感じになるようです。
生放送はこわいですが・・・若僧なりに偉そうにしゃべってみます。
お聴きになりましたら、感想などお願いいたします。
関連エントリー:
・文部科学省の全国学力テストを検証した目次
・それを生徒に悟られないのがプロ
・5.18(日)財界さっぽろ45周年記念トークイベントに参加します
というブログで、考動力研究会のことを2度もご紹介いただいている。
ありがたい限りでございます。
こちらのブログは、なかなかスゴイ。
管理人様は「ブログはただの趣味だ」といいつつも、
道内の家庭教師業者を全て網羅しちゃいそうな勢いで、
真剣に企業研究をしておられる。
某「口コミ」掲示板が某業者によって運営されてるんじゃないかと
直接企業宛てに質問メールを送ったり、
コピペして利用できる自作のメールフォーマットを公開していたり、
かなりの気合いの入りようが感じられる。
管理人コラム集「家庭教師で失敗しないために」は、
家庭教師業者選びの際には、一読の価値有りである。
これからも更新を楽しみにしてます。
札幌だけの家庭教師「考動力研究会」
子どもらのイマジネーションはハンパない。
音速は秒速約340メートルっていう話をしてるときに、
「じゃあ秒速340メートル出せる乗り物があったら
自分がしゃべった声をずっと聞きながら移動できんじゃね?」
とか言ってくる。
またあるときは、
「『目が回る』って、本当に目玉が回ってるんですか?」とか聞いてくる。
よくアニメであるような、
目玉がグルグル回っているような様子をイメージしているのだろう。
「『目が回る』っていうのは、比喩だからさ」
って言っても納得しない。
ちょっと回ってみてくださいとか言われるがまま、
回転するイスに座ってグルグル回されるはめになる。
十分に目が回った後、私の目を覗き込んで生徒が爆笑。
「まわってるwwwまわってるwww」
その子曰く、小刻みな感じで眼球がオロオロするらしい。
これにはおったまげた。
何にでも疑問をもつことが大事だとか言ったって、
意識して疑問をもとうとするというのはなかなか難しい。
彼らはそれを意識せずにやっているのだ。
ただ純粋に気になる。
ただ純粋に不思議に思う。
そんな当たり前のことが、成長の過程で抑圧されていく。
もしかしたら、それらは学校のテストで問われないからなのかもしれない。
おおよそ世の中の疑問には、簡単に答えの出ないことが多い。
なぜ我々は生まれてきたのか。
なぜ社会は経済の原理で動き、
なぜお金のために働くことを強いられるのか。
それゆえそれらは学校のテストでは問われない。
明確な正解を設定できなければ、点数によって比較することができないからだ。
我々は小さいときから「正解集」を覚えることに多くの時間を割き、
正解のない疑問に頭を悩ます時間は犠牲にされる。
とはいえ、そんな教育制度の中にあっても、
教師一人ひとりにはできることがある。
しばしば言われていることだが、
生徒の「疑問」を大切にしてあげることだ。
常に正解を覚えさせねばならない世界に身を置きつつも、
それとは違う世界もあるのだよということを敢えて強調し続ける。
以前、教師学のススメの中で、
フィンランドの教育を引き合いに出して、
「日本でも、生徒の疑問を中心に据えた授業をすればいいのに」
「いや、でも日本の教師にそんな知識も力量もないでしょ」
みたいな話がちらっと出たことがあったけど、
別に、生徒の疑問全てに教師が答えられる必要は全くないんだよな。
むしろ、先生にも(その先生の専門分野であっても!)分からないことが
世の中にはたくさんあるのだということに気づくことだって重要だろう。
生徒の疑問を大切にするっていうのは、
必ずしも教師が疑問に答えてあげることではなくて、
軽視したり、呆れたり、ないがしろにしたりせず、
問題意識や不思議感を共有しようとすることなのかなと。
札幌だけの家庭教師「考動力研究会」
指導時間中は生徒と一緒になって遊んだりしないでくださいとか、
ケータイをいじたりしないでくださいとか、
くれぐれも女生徒にセクハラ行為をしないでくださいとか、
なんとも低い次元の禁止事項を教えられたものだった。
連中はそういうレベルの注意を必要とする人間を
家庭教師として採用しているのかと考えると
正直ぞっとしてしまうが、まあそれはさておき・・・。
そんな禁止事項のひとつに、「指導中に本を読むな」というものもあった。
生徒に問題を解かせている間に、
教師がマンガを読んで時間をつぶしたりすることのないようにと。
それでなんとなく自分も、指導中に本を読むなんて
不真面目でけしからん行為だという意識が当初はあったのだが、
途中で思い直すに至った。
マンツーの指導においてはそれも指導テクニックのひとつであるというのが
現在の自分の考えである。
自分が問題を解いている間、
じっと教師に見つめられることを好まない生徒は多い。
もちろん、本人が好む好まないに関わらず、
それで生徒の集中度が増すならよいが、
見られていることを過度に意識して
考えている素振りを見せることのほうに気がいってしまう生徒もいるのだ。
そういうタイプの子の場合は教師が本でも読んでくれていたほうが
問題を解くことに集中できたりする。
また別のタイプとして、すぐに教師を頼ろうとする生徒がいる。
自分の力でやってみようと言っても、
ここの意味がわからないとか、これなんだっけとか、
すぐに解説を求めるタイプである。
こういう生徒の場合も、今は力を貸しませんよということを態度で示すために、
本を読み始めて「今忙しいから」とか言ってしまうのも手である。
そんなことをしたら生徒から不満が出るのではと思うかもしれないが、
経験からいうと、生徒はそれくらいのことはわりと寛容に受け入れてくれる。
どちらかというと、気をつけなければいけないのは保護者の方。
信頼関係ができていないうちは、
指導中に教師が本でも読んでいようものなら、
「なんて不真面目な!」と怒り出すかもしれない・・・。
心配な場合は、あらかじめ、こういう理由で本を読むこともありますと
伝えておいたほうが無難であろう。
関連エントリー:
家庭教師のマニュアル
家庭教師の本質
読解力がなければ独学はできない
札幌だけの家庭教師「考動力研究会」
「第10回国際音楽知覚認知会議」(ICMPC10)に
ポスター発表で参加させていただきます。
The Role of Musical Environment at Home in the Infant's Development
という研究の一部として、
"Japanese Mother's Understanding and Practice of Taikyo and its Effects on the Mother's Labor and the Infant's Development"
というタイトルで発表させていただきます。
29日が一般公開日となっているようなので、
ご興味のある方は足を運んでみてください。
※29日は、会場がモエレ沼公園になるようです。
The official website for The 10th International Conference on Music Perception and Cognition
(プログラムはこちらから)
札幌だけの家庭教師「考動力研究会」
学生を対象に公開で開催する運びとあいなりました。
「教師学のススメ」という名前でございます。
「教育学」というほど高尚なものでなくて、
もっと塾や家庭教師、あるいは教育実習とかみたいな
学生が教育に携わる場面で実践的に役立てられるような方法論を学んだり
あるいは単純に悩みを共有できたりするような場にしたいなと。
でもみんなで集まってワイワイやれればいいやって感じではなくて、
むしろ少人数で遠慮なくガッツリやりたいような、
そんな感じの「教師学」でございます。
以下、メンバーが作ってくれた告知文。
教師学のススメのご案内です。
家庭教師や塾講師など教育に関わる活動をやっていると、悩みにせよコツにせよ、思うところはあっても、それを共有する機会ってなかなかありません。そこで、教師学のススメと銘打って、継続的に共有の場を作っていこうという思いで、イベントを企画しました。
今回はその1回目ということで、教科は国語とし、題材には羅生門を選びました。教え方に幅のある国語を取り上げることで、教育に対する個々の考えを表現しやすくなることを意図しています。悩みやコツの共有の前に、羅生門の読みを通じてざっくばらんに教育観を交流できたらいいかなと思います。以下詳細です。
日時:5月13日(火)18時半~
場所:図書館グループ学習室(本館3階ゲート近く)
持ち物:筆記用具
概要:羅生門の読解と試験問題案の作成
興味のある方は、kyoshigaku あっと yahoo.co.jpまでメールをください。
また、ご友人にもお誘い合わせの上、ご参加いただければ幸いです。
日も近いですが興味ある方はどうぞ。
札幌だけの家庭教師「考動力研究会」