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まともな人間の集まった組織がまともでない問題を起こしうる4つの行動バイアス  
2013.02.02 (Sat)
桜宮高校、ならびに日本女子柔道の体罰問題について、
ずいぶんと話題になっていました。
そんな最中、AKB48峯岸みなみの坊主謝罪動画が出てきて、
「あれは体罰の構図そのものではないか」といった意見も聞こえていた。

ここで個々の問題について論じるつもりはないのだけど、
たまたま見たテレビで
「どうして周りの誰かが指摘しなかったのか」
「まともな人間は誰もいないのか」
というようなことを言っていた人がいて、ちょっと気になったのです。

わりと他人事ではなくて、どんな組織でも異常な状況は起こりうるものだよね、
ということを認識しておくために、集団における認知・行動のバイアスとして
一般的にどんなものがあるかおさらいしておきましょう
(たまに自分自身の復習も兼ねて…)。


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怒られてへらへらするときに僕の考えていること  
2011.09.01 (Thu)
先日、知人たちと数人で話してたときに、
「怒られてるときにへらへらしてるやつって何考えてんだ」
っていう話になって、あーそういうもんかーって思った。
普通の人からしたらやっぱヘンなやつに見えるんかーって。

なので、怒られてへらへらするやつの考えていることについて、
怒られてへらへらする僕が責任もって弁解しておきます。


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edit |  22:26 |  我思う  | トラックバック(0) | コメント(2) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
テキトーな人は他人を嫌わない  
2010.12.30 (Thu)
小学校の教師をやっている友人の話。
彼女は、自分は他人を嫌いにならない、と言った。

誰かのことが一時的にイヤになることはあっても、
その人自身を嫌いにはならないのだとのこと。


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これがガチな心理学の成果だ―[書評]心理学を変えた40の研究  
2009.08.30 (Sun)
心理学は、「人間を知りたい!」という人類の究極の願望によって
発達してきた学問だ。

占い、読心術、催眠術etc.
「心理学」を語る「エセ心理学」の類が多いせいで
いまだ常にうさんくさいイメージを伴う学問でもあるが、
ヒトを知り、自分を知るために、これほど役立つ学問はない。

そして本書『心理学を変えた40の研究―心理学の“常識”はこうして生まれた』ほど、
これを学ぶ取っ掛かりとしてふさわしい本も、おそらく他にない。


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edit |  23:48 |  その他雑談  | トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
「つまらないものですが」は謙遜ではない  
2009.07.08 (Wed)
日本人の謙虚さというものが私は好きだ。
世界に対してもっともっと誇っていい日本人の特性だと思う。

でも、「あなたのそれは謙虚さじゃないからね?」
といいたくなるケースも実は多々ある。

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edit |  23:15 |  我思う  | トラックバック(0) | コメント(6) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
かわいい脳には恥をかかせろ  
2009.05.29 (Fri)
物事を確実に記憶にとどめておこうと思ったら
一番の方法は、赤っ恥をかくこと。
恥をかいた経験というのは、忘れたくても
なかなか忘れることのできないものだから。


私の場合、古いものでは小学1年の記憶がある。

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自尊心は褒めて伸びるか?違う戦略を提案してみる  
2009.03.13 (Fri)
子どもに自信を与える方法」について、
スルーするのもすっきりしないので言及エントリー。

東京都での自尊教育導入を受けての話。


叱るより褒めるべしってことに異論はないのだけど、
というか、実際その点はよくわからなくて、
川島教授の言うことも一理ある気はするのだけど、
とりあえず「自尊教育」に話をしぼろう。

褒めることで「自分嫌い」がなおるのかってのは
これまでの経験から考えるに、わりと疑わしい。

叱ることがストレスやトラウマになるとか、
褒めることで安心感が生まれるってのはあると思うけど、
それはまた別の話で、
「すごいね!」って言われて
「やったあ自分はすごいんだ!」ってなるほど
単純ではないんじゃないのっていう話。


というわけで、親子関係も含め、子どもに対して
自尊心を持たせるにはどういう教育をしたらよいか。

私が考え得る戦略は2パターンある。


Aパターンとして、とにかく教育者自身が自信満々の姿勢を示す。

というのは、多くの日本人にとって謙遜的な表現っていうのは
もう社会によって条件づけされているようなもので、
自分で内心どう思っていようが、対人シーンでは
「私なんて・・・」っていう態度をとってしまうものなのだ。

もちろんそれだけなら特に問題はないのだけど、
問題なのは、自分で「私なんて」って言ってるうちに
自己暗示的に自尊心が低下していくケースが多いことだ。

普段から「私なんかほんとドジでさー」と口癖のように言っていると、
ちょっとした失敗をしたときに「ああやっぱり私はドジなんだ」と
抵抗なく思えてしまうものなのだ。

なのでこの場合、まず自分が率先して、
「楽勝だよ」「余裕だよ」っていう態度をとり続ける。
ちょっと失敗しても、「油断しすぎたな」とか、「わざとだよ」とか、
全然気にする素振りを見せない。

そのうちに、「あ、こういう姿勢もアリなんだ」って
思ってもらうことを目指すのである。


Bパターンとして、ハナっから自分に自信が持てない子の場合。

そのときは、二段階のプロセスを経る必要がある。
まず、自分がその子どもにとって尊敬に足る存在になる。
その上で、その子どものことを「認めて」あげる。
あなたは自分に自信を持てるだけの人なんだよと認めてあげるのだ。

褒めるというのとはちょっと違う。
たとえばテストで3問しか正解できなかった子に、
「3問も正解できたんだーすごいねー」と褒めるのは、逆にいえば、
相手のことをそれ以上正解できる子だと認めていないことになる。

だから場合によっては、褒めない。
でも叱るわけではない。
「なんで3問しか正解できなかったんだ!」じゃなくって、
「今回は失敗したね。原因を考えてみようか?」みたいな対応になる。
(書いてて思ったけど、このへんはコーチングのメソッドに似てるな)

そのとき子どもは、自分はバカだから無理なんだよとか言うかもしれない。
それはもちろん否定してあげる。

このときに大事なのが、まず自分が子どもに認められていることなのだ。
自分が認められてもいないのに「おまえはバカじゃないよ」と言ったって
なんの効果もない。
認めている存在から認めてもらうことが自信につながるのである。

だから、まず自分が子どもに尊敬される存在にならなくてはいけない。
これはもう、なんとかしてなる!とにかくなる!
「この人が言うんだから間違いない」と思ってもらうことを目指すのである。


実際には、この2パターンを並行して攻めるのがよいだろう。
自信を持てたときに、自然にそれを表現できるように仕向けていくのである。

まあ、言うは易し・・・ですけどね。



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edit |  23:42 |  我思う  | トラックバック(0) | コメント(7) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク