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2007年、最もタイトルの悪かった本  
2007.12.31 (Mon)
いろんなところで、今年読んだ本のランキングを発表してる人がいる。

いいなーと思いながらも、自分はランキングにして良書を紹介できるほど
読書をこなしていないので、一冊だけ紹介して今年を締めくくろうと思う。


2007年、最もタイトルの悪かった一冊。



自分の小さな「箱」から脱出する方法


もし今誰かに
「最近、人間関係で悩んでて・・・」と相談されたら、
きっと自分はこの本を紹介したくなる気がする。

だけど、結局思いとどまって紹介しない気がする。


だって、なんか恥ずかしいんだもん。

水野敬也さんもおっしゃってたけど、
自己啓発本を読むのって、恋愛マニュアル本を読むのに似た
気恥ずかしさがあるように思う。

そして、この『自分の小さな「箱」から脱出する方法』 というタイトルは
そういう気恥ずかしさを思いっきり刺激してくる典型的なタイトルである。

「なに自分だけの小さな箱に閉じこもってんだよ!
 思いきって抜け出しておいでよ!」
みたいな。

きっとこのタイトルを見た人の多くはそんな感じをイメージしてしまうと思う。
自分でもなかなかこの本を読んでみようという気にならなかったのは
まさにそういう理由でだったし。


この本は、実は以前から出版されていた本の復刊版で、
前に出版されたときのタイトルは、
箱―Getting Out Of The Box

ぜひそのままの名前で復刊してほしかった・・・。


内容的には、心理学でいうところの「予言の自己成就」に近いものがあるかな。
良書です。ホントはかなりオススメ。


来年はランキングを発表できるように、もっと本を読みたいです。



札幌だけの家庭教師「考動力研究会」

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人間はテキトーに判断する  
2007.12.30 (Sun)
大学で認知心理学を学んでおいてよかったなぁと思えるのは、
客観的データに基づいて議論することの大事さと、
人間が抱いてしまう先入観や偏見の危うさに気づくことができたことだ。

人間は、たぶん自分で思っているよりも
かなりテキトーに物事を判断してしまう生き物だ。

そして、どういうときにヒトがテキトーに判断してしまうのかを
知ることができる学問が心理学である(統計学的要素も含めて)。


例えば「確証バイアス」

自分の仮説に当てはまるケースだけに注目することで
その仮説を補強してしまうという、
世の中に非常に多く見られる傾向。

たとえば、「黒猫を見るとよくないことが起きる」という話を
信じている人がいたとする。

実際には、黒猫を見ようが見まいが、
人生の半分くらいはよくない出来事が占めるわけだが、
この仮説を信じていると、黒猫を見たときだけ、
その後の出来事について「あー、やっぱ黒猫見たからだ」と
判断してしまうわけである。

血液型による性格判断などにも、多分に確証バイアスが働く。
几帳面な人が2人いて、片方がA型、片方がB型だった場合に、
A型の人のケースだけに注目して
「やっぱりA型だね~」と言っていることが我々にはよくある。


また、例えば相関関係と因果関係の混同。

↓こういう発表はよくある。

酒量多いと自殺リスク倍増

 週1回以上飲酒し1日当たりの飲酒量が日本酒3合以上に相当する男性は、時々(月に1-3回)飲酒する程度という男性に比べ自殺の危険性が2・3倍とした大規模疫学調査の結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)が1日、英医学誌に発表した。 (中略)自殺リスクは飲酒量が多いほど高まる傾向がある一方、「全く飲まない」男性のリスクも2・3倍だった。  研究班は「飲まない人で高い理由は不明だが、酒量を適度に減らすことが自殺防止に役立つということは言えそうだ」としている。


こういう調査結果が出ると、人は簡単に
「アルコールで自殺リスクが高くなるのか!」と考えてしまいがちである。
しかし、これは単に飲酒量と自殺リスクの「相関」の話であって、「因果」の話ではない
(この場合相関といえるかも微妙だけど)。

つまり、お酒を飲むことが自殺願望につながったかどうかはわからない。
例えば、
「お酒を激しく飲む人」=「飲まなきゃやってられないくらいストレスが溜まってる人」
と考えれば、自殺の原因は「お酒」でなくて「ストレス」である。
むしろそう考えたほうが、全く飲まない人でも自殺リスクが高いことは説明しやすそうだ。


今回こういうことを書こうと思ったのは、
コミックにシュリンクをしないとどうなるか?」が興味深かったので。

シュリンクというのは、本屋の本(特に漫画)に
立ち読みできないようにかけられてるビニール(?)のこと。
これを無くして売上げがどうなるかを検証した記事である。


人間は基本的に、自分に都合のいい仮説を支持しようとする生き物だ。

地下鉄で携帯電話の電源を切るのが面倒くさい人は
「実際ペースメーカーに影響なんてないんだよ」って言うし、
著作権違反の動画を見たい人は
「違法にでも見られることで、DVDの売上げはむしろ上がるんだよ」って言うし、
本屋で立ち読みしたい人は、
「シュリンク無くしたって売上げは落ちねーだろ」って言う。

でも、まずそれなりに客観的なデータをもとに話をする習慣をつけたい。


さて、コミックにシュリンクをしない場合、売上げはどうなるのか。
答えは↓こちらで。

コミックにシュリンクをしないとどうなるか?(その1)
コミックにシュリンクをしないとどうなるか?(その2)
コミックにシュリンクをしないとどうなるか?(その3)(本屋のほんね)


関連エントリー:
 文部科学省の全国学力テストを検証する3


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身を食う芸が身を助ける:LOVE理論  
2007.12.26 (Wed)
「身を食う芸が身を助く」

好きな言葉のひとつだ。
意外に、このブログでこれまで書いたことがなかったかもしれない
(あったかもしれない)。

例えば、財産全部使って毎日ゲームばっかりやってたとしても、
財産がなくなる頃には、プロゲーマーとか、ゲーム評論家とかになって食っていけるぜ
という感じの意味の言葉である。


先日、水野敬也氏の『夢をかなえるゾウ』発売記念の
トーク&サイン会が札幌でもあり、最前列で参加してきた。

学生時代に200冊以上の恋愛マニュアル本を読み、
就職活動の面接で、「学生時代に力を入れたことは?」と聞かれて
「恋愛マニュアル本を読みました」と答えてたら
最高で2次面接までしか呼ばれなかったという。

そんな水野氏だが、最近、「水野愛也」という名前で
LOVE理論』という恋愛マニュアル本を出版された。

まさに、身を食う芸が身を助く!


水野氏サイン

(↑タクシー理論については、LOVE理論を参照)


それにしても、水野さんは大変いい人でした。

このトークイベントの2日後、書店まわりをしていた水野さんご一行にばったりと遭遇し、
すかさず近寄って声をかけた。

挨拶だけしてそそくさと去ろうと思ったのだが、
ありがたくも、ちょっとばかし立ち話させていただいてしまった。

水野氏「いやー、札幌も今日で最後なんですよ」
 自分「そうですかー。次はどちらへ行かれるんですか?」

水野氏「やー、それはちょっと、よくわからないんですけどw」


いいなぁ。


 参考
北海道行脚!11日目(ウケる日記)




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edit |  01:29 |  その他雑談  | トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
作家はきっと音楽にもこだわりがある  
2007.12.25 (Tue)
今年も残りわずか。
年内最後の百式様企画塾、テーマは「書籍の付録」。





今回はお言葉に甘えて図解なしで。
そのぶんわかりやすく、シンプルに行きましょう。
SIMPLE*SIMPLEに。

それでは回答。


ブロガーが、音楽的欲求を刺激されたときにブログを書きたくなる習性を利用し、
本文中の「場面描写」と連動した、著者指定BGMリストなる機能を搭載。

その付録の名前は・・・

サントラCD作成ガイドブック


これはビジネス書とかよりも小説に合ったアイデアかな。

小説を読んでいると、
「これは、あの曲を聴きながら読みたいなぁ」と思うことがある。

ってことは、きっと小説の作者にだって、
「この場面は、あの曲を聴きながら読んでほしいなぁ」と思うことがあるはず!

そんな著者指定のBGMリストが付録として付いてたらいいんじゃないでしょうか。
何ページから何ページは、○○というアーティストの××という曲、という具合に。


ポイントは、CDを付属するわけじゃなくて、あくまでも曲目のリストのみということ。
これによって、曲が収録されたアルバムや、アーティストに関する情報が
ブログで注目されるようになる。

また、読者のなかから、
「えー、この場面はこの曲よりも、あの曲だろ!」
と、自分なりのBGMリストを作るヤツが絶対でてくる!!

そういう読者オリジナルリストがブログで公開されることも、
またその本の購買意欲を刺激することになるわけだ。


あるいは、小説の著者が作るんじゃなくて、
ミュージシャンとコラボして曲目リストを作ってもらうのも話題になるかも。



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二人の男がレンガを積んでいた。  
2007.12.20 (Thu)
二人の男がレンガを積んでいた。

「君たちは何をしているんだ?」とたずねると、

一人は「レンガを積んでいるんだ」と答えた。

もう一人は「教会を造っているんだ」と答えた。

そして二人の未来は、まったく違うものになった。



これは『人生のプロジェクト』の書き出し。


これを読んで、いいなーと思って、元ネタとかあるのかなと検索していたら、
元ネタってわけじゃなさそうだけど、↓こんなモノみつけた。

日々是好日No32

月曜日に牧師はまた工事現場にやってきた。
そこには、最初の男しかいなかった。
「相棒はどうしたのかね」
「首になったよ」「そりゃまた どうして」
「やつは大聖堂を建てるつもりだったんだ。俺達は車庫を造るつもりだったのに」




なんか台無し感(笑)



 参考
「人生のプロジェクト」公式サイト




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edit |  02:39 |  その他雑談  | トラックバック(0) | コメント(3) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
コンビニのアルバイトから学んだこと  
2007.12.17 (Mon)
高校生のときは、やむない事情でコンビニでアルバイトをしていた
(「やむない事情」がなければバイトは禁止だったので…)。

私の働いていた店は、オーナー曰く、
そこの店舗で働いていたと言えば、
他の店舗に行っても「あそこで働いていたなら安心だ」と
面接をパスできるほど、同チェーンの中では有名な店だった
(らしい。オーナー曰く)。

そのせいもあってかどうかわからないが、
いずれにしても、アルバイトが初めてだった私にとって
学ぶものは大きかった。
このときの経験が、サービスを考えるときのバックグラウンドとして
今現在も役に立っている。

今特に思うのは2つ。
「売る人の常識と買う人の常識が食い違う危険性に常に目を光らすべし」
ということと、
「マニュアル以上のサービスは、結局客のことを考える気持ちからしか生まれない」
ということ。


◆売る人の常識と買う人の常識

売る人の常識と買う人の常識について考えるときは、
洋服屋の店員をイメージすると早い。

いまだに、店に入った瞬間からチラチラと視線をなげかけ、
「よかったら広げてみてください」
「サイズありますよ」
と、プレッシャーをかけてくる店は多い。

それが大部分の客にとって、店に来る気を損なわせるものでしかなく、
しかも買う側はそのことを皆知っているにも関わらず、だ。

ファーストフード店などでの、「ご一緒に○○はいかがですか?」も同じ。
そう言われて買う客がいて、一時的に売上が増えたとしても、
長期的には客を減らすものでしかないことに、買う側は皆気づいている。


コンビニで働いていて気がついたのは、おつりのお札を渡す"向き"について。

当時働いていた人はみんな、漱石さん(旧札だからね)の
"胴側"を客に向けて渡していた。
それで私もそうしていたのだが、あるとき気がついたのは、
わざわざ漱石さんの"頭側"をつかんで受けとる客が多いということ。

不思議に思い、客を注意深く見ているとわかった。
サイフに入れるときに胴側を下にして入れたいからだったのだ。

売る人が良かれと思ってやっていることが
買う人にとっては迷惑でしかないということに、
売る人は意外と気がつけないものなのである。


◆マニュアル以上のサービス

コンビニでは、読みあげレジ(「○○円が1点、△△円が1点~」というやつ)をしろと
指導されていたのだが、
オーナーがレジを打っているのを見ると、
必ずしも読みあげをしていないことに気がついた。

そのときは「自分でやれって言っといて、あのやろう」と思っていたが、
あとから考えてみると、自分はいったいどれだけの急いでるお客さんを
「○○円が1点、△△円が1点」と言っていらいらさせていたことだろう、と思った。

オーナーは、客が急いでいる様子を敏感に察し、
そのときは読みあげよりスピードを優先させていたのだ。


もうひとつエピソードを挙げるなら、
一度だけ、客からクレームの電話を受けたことがあった。

「ちょっと!さっき買った懐中電灯、電池が入ってないんだけど!」

さっき自分が対応したお客さんだった。
「懐中電灯これでいいのかしら」みたいに聞いてきたので、
「はい、そうですね」といって、親切に対応したつもりだったのだが、
「電池のことくらい、親切に教えてくれてもよかったじゃないの!」
と言われてしまった。

とんだ言いがかりだ!と思ってしまったが、
相手が懐中電灯を使うときのことまで考えられたならば、
自然とそういう気遣いができるものだったのかもしれない。
接客マニュアルに
「懐中電灯を買う客には、電池が入っていないことを教えろ」
なんて書いていなくてもだ。


マニュアルで想定されていない状況に出くわしたときには、
「何が一番その客のためになるか」
という軸にそって結論を出すこと、
そしてそれを許せる空気が職場にあることが大切なのだと思う。


最近あるチェーンのカフェに行ったときのことだが、
その店では、客が帰りのドアを開けると同時に、
「ありがとうございました!」と店員一同声をそろえて言っていた。

気持ちのいい店だなと思って、帰り際にカウンターの前を通って
「ごちそうさまでした」と告げると、
なぜかどの店員も、笑顔でこっちを見たまま無言だった。

なんてことはない、みんな私がドアを開ける瞬間を待っていたのだ。
ドアを開けると同時に、声をそろえて一同「ありがとうございました!」

なんだかなぁ。



関連エントリー:
 ビジネスのあり方



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「四季食彩 萩」画期的な商品パッケージ  
2007.12.16 (Sun)
うおー、ギリギリだ!


百式企画塾『画期的な商品パッケージを考える!』(協賛:四季食彩 萩)(IDEA*IDEA)


その商品パッケージは「四季食彩 萩」ホームページの(A)コーナーと連動することによって、思わずブログに書きたくなる(B)という工夫がされていました。その工夫を凝らした新感覚パッケージの名前は(C)。




では回答。


その商品パッケージは「四季食彩 萩」ホームページの
「ご来店のお客様」コーナーと連動することによって、
思わずブログに書きたくなる「画像合成で来店をでっちあげ」という工夫がされていました。
その工夫を凝らした新感覚パッケージの名前は、
「擬似来店セット」






ネーミングはもうアレなんですけど、解説。

これは、商品パッケージに、店の建物の一部を撮影した自分専用画像のURLがついてきて、
その画像を背景として、自分の写真をそこに合成して埋め込むことによって、
ブログに「四季食彩 萩に行ってきたよー」と、ニセのレポート記事を書ける!というもの。

ちなみに、お寿司をアップにした写真もとりやすいように、
包み紙はお店のテーブルと同じ色になってる。


そして、自分のブログに写真と記事をアップしたら、
それをなんと、「四季食彩 萩」ホームページの「ご来店のお客様」コーナー
掲載してもらえる!

まあそれだけなんですが、何がうれしいって、このコーナー、
鶴太郎さんとか、ジローラモ・吉岡美穂さんと同列で掲載してもらえるのだ!
なんかうれしいよね!

そして何より、お取り寄せのお客様にも来店気分を味わってほしい!
という心意気じゃないっすかね。

また、実際にお店に行ったときに、そのときの写真を完全再現してみる
といった楽しみ方も可能です。



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edit |  23:09 |  その他雑談  | トラックバック(1) | コメント(0) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
声を荒らげるより、飲んで帰ろう  
2007.12.15 (Sat)
いやぁ、昨日のJRトラブルは大変でしたね。


札幌圏JR、5時間半ストップ(YOMIURI ONLINE)

14日午後3時50分ごろ、JR札幌駅近郊を走行中の列車で事故などの発生を知らせる防護無線が誤作動し、同駅周辺のすべての列車が緊急停止するトラブルがあった。JR北海道で誤作動を起こした列車の特定に手間取り、函館、千歳、学園都市の各線が札幌―小樽、岩見沢、新千歳空港、石狩当別間でそれぞれ運転を見合わせ、5時間半後の午後9時25分すぎに運転を再開した。

(中略)

再開のめどを聞かれた駅員が「確認中です」と答えると、「何度確認すれば気が済むんだ」と声を荒らげる男性も。中には「帰宅はあきらめた。一杯飲んで帰ろう」と電話で仲間を誘うサラリーマンの姿もあった。

 札幌市中央区の会社員、深井徳男さん(60)は「今日中に函館に行きたかったが、これでは明朝に行くしかない」と早々に15日の切符を購入。会社の研修で余市町から来たという会社員笹山優子さん(49)は「バスで帰るしかないが、混雑しそうなので泊まったほうがいいかも。とにかく大迷惑です」と話していた。




この記事を読んで、
「何度確認するんだ!」
「とにかく大迷惑です!」

とイライラする人よりも、
「飲もう飲もう♪」と思える人になりたいなぁ、と思った。



人それぞれに急ぐ事情があり、怒る理由がある。
それはわかるのだけれど、
JRもバスも地下鉄も、動いて当たり前だと思ってしまっているよね我々。



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画期的なハガキ  
2007.12.09 (Sun)
IDEA*IDEA様ポイント企画。
前回は真っ先にエントリして失敗した感があるので、今回はギリギリに参戦(笑)

今回のお題は、「画期的なハガキ」。

そのハガキは、最近はやりの(A)にヒントを得て、(B)という機能を搭載していた。その結果、ハガキの流通量が5倍になったという、この画期的なハガキの名前は(C)。




それでは回答。

そのハガキは、最近はやりのRHODIAにヒントを得て、
「書いた内容を自分の代わりに処理してもらえるメモ帳」という機能を搭載していた。
その結果、ハガキの流通量が5倍になったという、この画期的なハガキの名前は、
ズバリ、「マイはがき」




ネーミングセンスはさておき、このサービスは普通に自分でも利用したいぞ。
上の図を見てもらえればだいたい説明不要だろうか。

RHODIAは↓これですね。
QUO VADISのホームページ


紙に書いたメモって、その後の整理がめんどくさい!
これは、そのわずらわしい作業を郵便局の人にやってもらえるサービスである。

このハガキは、郵便局でまとめて束の状態で購入する。
その際、自分の住所・Eメール・口座の情報がIDで管理される。
また、購入者には自分専用のウェブページが割り当てられる。

使用する際は、ロディアのメモ帳のように、
1枚ずつ書くたびにカットして、ポストに投函する。

上の図の通り、通常宛名を書く表面には、以下の4つの選択肢が書かれている。

・自分の家に送る
・スキャンして自分のウェブページにアップロード
・書かれている文章をタイプして自分へメール
・別の人の住所へ送る


●講演会やセミナーに参加して書いたメモ
→パソコンで管理したいけど、打ちなおすのめんどくさいなぁ・・・
⇒「Type & email me」に○つけて投函!

●会議で、これからやらなきゃいけなくなった仕事をメモ
→今は別件で手いっぱいだから、来月リマインドしてほしい・・・
⇒「Send to my home」に○、来月の日付を書いて投函!

●ふと思いついたアイデアを図付きでメモ
→手書きの図のメモって扱いに困るんだよなぁ・・・
⇒「Scan to my web」に○つけて投函!

●そして「Send to my friend」は、
普通の郵便はがきとしても使えますよーってこと。


4つそれぞれかかる料金が違うが、
使用したサービスに応じて、自動で口座から引き落とされる。

また、例えば会社で社員に支給すれば、
部下の業務報告をハガキで管理することも可能!?

ああ、なんて便利なんでしょう。


そのハガキは、最近はやりの(A:RHODIA)にヒントを得て、(B:書いた内容を自分の代わりに処理してもらえるメモ帳)という機能を搭載していた。その結果、ハガキの流通量が5倍になったという、この画期的なハガキの名前は(C:マイはがき)




<おまけ>

うちのメンバーにアイデアを募ってみたら、まあ出るわ出るわ。
もったいないので、載せておきます。

・「萌え」な絵が描いてあって、郵便局で出したら
「お受けいたしました、ご主人様。」って言ってもらえる「萌絵ハガキ」
・ポストに投函した分だけ自分の郵貯の口座に貯金される「ハガキ貯金」
・自分と同じ悩みを抱えている誰かにランダムに届けてくれる「コミュハガキ(仮)」
・50枚くらい集めてひとつの大きな絵になる「分割絵ハガキ」(流通量激増)
・メーリングリストみたいに、1通出したら、それをコピーして
グループ全員に送ってもらえる「ハガキングリスト(仮)」
・自分に届いたハガキを、文面そのまま、
宛名だけ変えて何度も送れる「チェーンハガキ」(不幸の手紙も楽チン♪)


マジで、優秀なブレイン揃いすぎだわ。



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言葉の背景を共有すること  
2007.12.08 (Sat)
就活コンパスのイベント準備や反省会をする中で、
メンバーと、「就活用語がなんとなくで使われすぎだよね」って話をしていた。

言葉の背景が共有されているか確認しないまま、
なんとなくのイメージで用語を使って会話して
理解された気、理解した気になっている、ということ。


例えば前回のイベントでは、
「入社一年後、会社を辞めたくなっているAくん。
(中略)Aくんが就活をもっと頑張る余地はあっただろうか」

という感じのテーマでグループ・ディスカッションをした。

「やっぱり、自己分析が不十分だったから~」
「もっと企業研究をしていれば~」

といった意見がたくさん出てくる。

でも、「自己分析」「企業研究」って、具体的に何をすること?

そこが議論されていない。
他の人の思っている自己分析と自分の思っている自己分析は同じはずだと、
みんな勝手に思っている。


就活を離れ、日常を見渡してみる。
普段なんとなく使われている言葉も、実は背景を共有できていない気がしてくる。

地下鉄に乗ると、「車内で不審物を発見された方は~」とアナウンスが流れる。

その「不審」っていうのは、私の基準でいいんですか?
世間一般的に、どういう形状のものが不審なものと見なされるのか存じあげないもので。

「不審物ありました!」って教えにいって、
「いや、これは別に不審じゃないですよ」って言われたらどうしようなんて心配してしまう。


家庭教師でもそうだ。

英語のテキストを渡して、「ここ、予習しておいてね」と指示を出し、
次のときに行ってみたら、訳も書いてないし、単語の意味も調べてない。

「予習しておいてって言ったじゃん!」

「予習しましたよ?」

 ??



・・・おお、確かにベリーナイスな発音♪


なんてこともある・・・。


議論の前提として、頻繁に使われる言葉の意味を本当に共有できているか
確認しておくことは決して無駄ではない。


なんでこんな話をしているかというと、ちょっと気になっているからです。


学力低下論争。


PISAの結果を受けての、「学力向上サミット」開催提言

いいんですけど、PISAで調べられた「学力」って何なのか、
向上すべき「学力」って何なのか、
ちゃんと確認して、共有してからやってくださいね。

まあ、それも含めて再検討するということならいいんですけど。

ゆとり教育について議論されてたときも、
「ゆとり」っていうのが、授業時数を減らすことを指すのか、
あるいは学習内容を減らすことを指すのか、
十分に確認されないまま話が進んでた気がします。



 参考
 PISA(OECD生徒の学習到達度調査) 2006年調査(PDF)(文部科学省)
 高校1年の科学的活用力、世界6位に転落(iza)
 OECD調査、全分野で後退 文科相「ゆとり教育」影響認める(iza)
 知事・教育長「学力向上サミット」、再生会議素案で提言(YOMIURI ONLINE)
 続・見える学力見えない学力(The king has donkey ears・王様の耳はロバの耳)
 OECD学力調査、日本の学力低下深刻に(とよ爺のつぶやき)
 



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ノウハウを知ればやりたくなる  
2007.12.06 (Thu)
私はなかなかのマニュアル人間だ。

大学受験のときも、学校帰りに毎日のように本屋に立ち寄って、
勉強法の本を立ち読みしていた時期があった。

参考書を買うときにも、参考書を買う前に
参考書選びのコツが書いてある本を買うほどであった。


「そういう本を読む時間を勉強に使ったほうがいいだろ!」と思う人は多いだろう。

確かに、よく受験本や仕事術の本などにも、
「マニュアル本を何冊も読んでも、それ自体が目的化してしまうだけだ」
というようなことが書いてある。

それでも、私にはこの方法が合っている。

私の場合、ノウハウを知ることでモチベーションが上がるからである。


めんどくさいことをやらなきゃいけないとき、
私は質の高いノウハウを仕入れることでモチベーションを上げる。

掃除や洗濯などの家事がめんどくさいときには
「手間抜き」のコツが書いてある本を読みあさった。
コンビニのアルバイトがめんどくさくなってきたときには、
レジ打ちの達人のワザを盗みにスーパーを巡った。


この「ノウハウを知ることでモチベーションが上がる」というのは
私以外の多くの人にとっても、ある程度当てはまるんじゃないかなと思う。

だから私は、子どもに勉強をしたい気持ちにさせる方法のひとつとして、
「効率の良い勉強法」「新しい勉強法」を教えることが有効だと信じている。


そんなこんなで作ったのが「小手先すたでぃ」だ、という話でした。

  →小手先すたでぃ



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計算には万年筆  
2007.12.03 (Mon)
1日5分 頭がよくなる習慣』に、
勉強する教科や内容によって筆記用具を変えるということが書いてあった。

その中で、算数・数学の計算については、
シャープペンシルではなくて万年筆を使うのが良いと書いてある。

万年筆で筆算をすると、消しゴムで消せないので丁寧に書く
→桁がきちんと揃う
→計算ミスが減る ということ。


これにはとっても同意!
私も以前から同じように考えております。
(自分の場合万年筆じゃなくてボールペンを勧めてたけど)

でもその理由については、ちょっと違った。
私が考えていたのは、主に以下の3つ

1. 途中計算を消せない
答えを出す途中の計算を消してしまいたくなる子どもは多いが、
途中計算は、間違いに気づいたときにどこで間違ったか検証する際や、
自分のミスの傾向をつかもうとする際に役に立つので
絶対残しておいたほうがいい。
そういう意味で、消しゴムで消せないボールペンが良い。

2. 字が濃い
シャープペンシルよるボールペンのほうが書いた字が濃くなるので、
視覚的に強く印象づけられる。
だから計算に限らず、暗記のための練習もボールペンで書くのが良い。

3. インクの減りが学習量の目安になる
ボールペンのインクがどれだけ減ったかを見ることで、
どのくらい勉強したかを測ることができる。
インクを使い切ったボールペンも、見える場所に置いておけば、
「これだけ勉強したんだ」っていう自信にもなる。


でも、「消せないからきちんと書く→ミスが減る」っていうのも
確かに納得できるなぁ。

算数に自信のない生徒は計算するとき、きまってうすーい「幽霊文字」を書いたり、小さな字を書いたり、斜めに書いて計算したりしていました。そして、答案を持ってくると、必ず、こう言うのです。
「自信はないですけど……。きっと間違えていると思います。」


↑これ!すごくわかります。

確かに、万年筆を使わせることで解消できる部分もあるかもしれない。



関連エントリー:
家庭学習のお供 ボールペン



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