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便座クリーナーを設置しとけば便座は勝手にキレイになる  
2008.02.06 (Wed)
ずっと思ってたこと。

ちょっと前から公衆トイレの個室に見かけるようになった、便座クリーナー。
プッシュしたら消毒液みたいのが出て、
トイレットペーパーにつけて便座ふいてねってやつ。

あれ考えた人、すごい。

なにがすごいって、あれがあると、便座に座るときに汚れが気になる人が、
"自分の為"に、自主的に便座を拭いてキレイにするわけだ。
だから、放っておいても、システムそれ自体が便座をキレイに保つようになってる。

これは画期的だなと思う。
水に流せる便座型の紙シートを設置した人よりずっとすごい。


他に似たような機能をもつシステムといえば、Wikipediaが思いつく。

誰でも自由に編集できる百科事典なんて、誰がうまくいくと思っただろうか。
ところが実際は驚くほどうまく機能している。

結局、ウィキペディアにとんでもなくおかしいことが書いてあるよりも
価値のある情報が書いてあったほうがハッピーな人のほうが多いから、
自然に価値のある情報が蓄えられていってるわけだ
(もちろん、すべて「自然に」というわけではないが)。


ある集団の行動の流れを思い通りに動かしたかったら、
「○○してください!」と声を大にして叫ぶよりも、
自然とそうなるシステムを考えるべきだ。

例えば、公衆のゴミ箱でゴミを分別させたかったら、
「ゴミを分別してください」という貼り紙をするより、
ゴミ箱を透明にして、あらかじめ中にきっちり分別されたゴミをいくらか入れておくほうが
ある程度効果があるんじゃないかと思う。

ビン・カン用のゴミ箱の入れ口が"○"の形になってるのもそういった工夫のひとつだ。
ゴミ箱の入れ口の形が、ビン・カン類を入れることをアフォードしてる。


逆に最悪な例をあげるなら、
「貼り紙禁止!!」っていう貼り紙だな。


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