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2008年、琴線に触れたものをテキトーに振り返っておく  
2008.12.31 (Wed)
2008年も今日で終了。早い早い。
というわけで、この一年間におおっと心動かされたものについて
簡単にでも振り返っておきたい。


◆本

本はけっこう読んでたつもりだったんだけど、
今振り返ろうとすると意外に思い出せなかったりする。
読んで読みっぱなしになってた本が多かったな。もったいない。

記憶に新しいものからいくと、まず『予想どおりに不合理』かな。

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
(2008/11/21)
ダン アリエリーDan Ariely

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いやはや、実験がなんともユニークで引き込まれるように読んでしまう。
日常において我々がいかに不合理な行動選択をしていて、
しかもその不合理さに気づかずに繰り返しているか、ということに気づかせてくれる本。
(関連エントリー:我々の不合理な決断は前もって予測できる―予想どおりに不合理


心理学系でいくと、『証言の心理学』はやはり良書だった。

証言の心理学―記憶を信じる、記憶を疑う (中公新書)証言の心理学―記憶を信じる、記憶を疑う (中公新書)
(2006/05)
高木 光太郎

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目撃証言という領域は心理学の中でもマイナーなほうだったけど、
裁判員制度が始まることになって、国民全員が学ぶべきものになってしまった。
断言できるが、来年はこのあたりの領域が必ず注目されることになる!


もう1点いっておこう。『最強の集中術』

最強の集中術最強の集中術
(2008/03/27)
ルーシー・ジョー・パラディーノ

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目の前の作業に集中できないときには、自分が「ゾーン」に対して
どの位置にいるのかを見極め、適切な対処をして「ゾーン」に入れるようにするべしと。
(関連エントリー:「応援してるよ」って言う。


勉強系では、まずこれ!『日本人の英語』

日本人の英語 (岩波新書)日本人の英語 (岩波新書)
(1988/04)
マーク ピーターセン

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これは本当にもう少し早く読んでおきたかったね。
せめて少しでも多くの学生に勧めることにしたい。
社会人でも、これからは英語のキャッチコピーとか考える機会も多いだろうから
そういうときに恥ずかしい間違いをしないように、これ!
(関連エントリー:日本語にも定冠詞と不定冠詞の違いは存在するッ・・・!!


同じ英語でも英会話では、『英会話ペラペラビジネス100』は本当目から鱗だったー。

英会話ペラペラビジネス100 - ビジネスコミュニケーションを成功させる知的な大人の会話術 [CD2枚付]英会話ペラペラビジネス100 - ビジネスコミュニケーションを成功させる知的な大人の会話術 [CD2枚付]
(2002/03/16)
スティーブ ソレイシィSteve Soresi

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すごくそれっぽいフレーズが言えるようになる一冊(笑)
というか、「あ、それでいいのか!」っていう気づきが多かった。
CD付なのもうれしい。
でも、リスニング能力を上げるためにはこれだけでは不足かも。


教育でいうと、フィンランド・メソッドに軽くはまってました。
一冊挙げるなら『競争やめたら学力世界一』

競争やめたら学力世界一―フィンランド教育の成功 (朝日選書)競争やめたら学力世界一―フィンランド教育の成功 (朝日選書)
(2006/05)
福田 誠治

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この本はただフィンランドの教育を称賛するだけじゃなくて、
PISAからの世界的な教育の流れをきちんと考察した上で、
フィンランドの「社会構成主義」について解説している。
フィンランドうんぬん関係なく、教育に関心がある人は読んでおくべき。
(関連エントリー:あまのじゃくと社会構成主義―いわゆるフィンランド・メソッド


今年一番インパクトが強かったという意味では、『偽善エコロジー』かな。

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)
(2008/05)
武田 邦彦

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環境問題はなぜウソがまかり通るのか』の著者の新書。
レジ袋削減も、マイ箸持参もただの「エゴ」だとか、あげくには
ごみの分別なんて意味ないからペットボトルもどんどん燃やせとかおっしゃる。
独自に集めたというデータにも、確かに説得力がある。
ただ、アマゾンのレビューを見るとわかるが、賛否両論。
こういうのを見ると、自分に知識がない故に真偽を判断できないのが本当に歯痒い。


おそらく来年にまたがるであろう、今読んでいる本は
『はじめてのGTD ストレスフリーの整理術』

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
(2008/12/24)
デビッド・アレン

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来年はやるべきことをやるべきタイミングでこなしつつ、
ストレスフリーに生産性の高い生活をしたいので、
すばらしいタイミングでいい本に出会った気がする。
来年レビュー予定。


そして最後に、なんといっても『学問のすすめ』

学問のすすめ (岩波文庫)学問のすすめ (岩波文庫)
(1978/01)
福沢 諭吉

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今年は教育人間塾という勉強会に参加して、福沢をじっくり読み進めていった。
こういう方法での読書経験はなかなかなかったので、すごくいい刺激になる。
自分でも、じっくり読む価値のある名著は、時間をかけて読むのがいいかも。
(タグ:教育人間塾



◆マンガ

マンガは読んでるつもりで意外と読んでなかったかもなー。

今年は、あえて挙げておくとすれば1点だけ。
ウェブ漫画から、オーシャンまなぶ

物理的な暴力が無効で、言葉の暴力のみで戦う世界のお話。
更新楽しみにしております。



◆音楽

今年ははっきりいってPerfumeの一人勝ちだったな。

GAME(DVD付) 【初回限定盤】GAME(DVD付) 【初回限定盤】
(2008/04/16)
Perfume

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トラック的には決して新しいことをやってるわけじゃないと思うんだけど、
歌が入るとなぜこんなにも素晴らしいものになるのか。謎すぎる。


次点でArctic Monkeysかなぁ。

Favourite Worst NightmareFavourite Worst Nightmare
(2007/04/24)
Arctic Monkeys

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しかし2008年は全然音楽の新規開拓ができてなかったな。


良さを再発見したのは、小沢健二QUEEN
特にQUEENは、いまさらながら楽曲の完成度の高さに笑ってしまったりした。

LIFELIFE
(1994/08/31)
小沢健二スチャダラパー

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Greatest Hits, Vols. 1 & 2Greatest Hits, Vols. 1 & 2
(1995/11/14)
Queen

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来年の注目株は、スネアカバー
シアンシアン
(2008/09/03)
SNARE COVER

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独特の世界観を広げていけるか、
あるいはフツーのメロディきれいめイケメンバンドになってしまうか、
不安と期待が半々。



◆カフェ・飲食店

今年オープンのいいカフェが2点。

まず、musica hall cafe
おいしいコーヒーをお洒落なカップで出してくれる、落ち着けるカフェ。
音響設備も整っていて、ライブも可能。

そして、花カフェ Silver Rain & マーガレット
ここは本当に広々ゆったりで、花屋さんが併設されてる。
ラテアートも描いてくれます。


今年お世話になったのは、なんといってもIn the Loop
いろんな学生の活動の場として利用されている、コミュニケーション・カフェ。


もひとつ、焼き鳥屋で挙げておきたいのが、東京ビーム

前から存在は知っていたけど、今年初めて行った。
メニューがユニーク、そしてうまい。ホッピーが飲めたりする。
そしてなんといっても、アットホームな雰囲気がいい。
来年も利用したい店のひとつだ。



◆まとめ

あと購読してたブログとかも書いておこうかと思ったけど
長ったらしくなってしまうのでやめておいた。

映画は紹介できるほどには全然見ていないことに気づいた・・・。
来年はもう少しみたいな。

あとは小説も読みたい。
音楽ももっと新規開拓しましょう。

どんなものにしても、味わったら味わいっぱなしにしないで
きちんと消化できるような体系を作っておきたいっすね。
来年、なるはやで考える。


来年はますます暇な時間というものがなかなかなくなってくると思うけれど、
常にインプットのための時間は確保しておきたいですね。

それではよいお年を!

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夢ゾウにちなんで、2009年のベストセラータイトルを考える  
2008.12.22 (Mon)
百式企画塾様への応募エントリー。

今回のテーマは、2008年にヒットした『夢をかなえるゾウ』にちなんで
キャラクターをからめた2009年のベストセラータイトルを考える。

2009年、あまりにも身近な生き物である(A)だが、(B)することができるという不思議なキャラクターをあなたは思いつき、その特徴を活かして現代女性が持つ(C)という困難を克服していくという物語を書いたところ、大ヒットしてしまった。そのキャラクターの名前は(D)で、ベストセラーのタイトルは(E)だった。

※ よろしければそのキャラを図解してみてください。



あまりにも身近な生き物である(A:)だが、
(B:農業)することができるという不思議なキャラクターを思いつき、
その特徴を活かして現代女性が持つ(C:美容と健康の不安)という
困難を克服していくという物語を書いたところ、大ヒットしてしまった。

そのキャラクターの名前は(D:ノウギュウ)で、
ベストセラーのタイトルは、(E:『ベジたれ!~夢をたがやすモウ~』




種の繁栄のため、進化の過程でウシがとったのは、
天敵である「ヒト」に対して農業と菜食文化を広め、
肉食文化の根絶を図るという戦略であった。

その足がかりとしてターゲットにされたのが、美容と健康に関心があり、
しかも流行に敏感である現代女性達。

ある酪農家の家にあったアニメDVDを見てヒトの言葉を覚えた一頭の秀才(雄)が
その最初の刺客に選ばれた。

彼は、ヒトの世界に溶け込みやすいように、自らをノウギュウと名づけ、
スーパーで今まさに牛肉をかごに入れようとしていたOLのミキ(24)に声をかける。


「オッス!オラ、ノウギュウ」


みたいな。

アニメで覚えた変な日本語を使うウシが、イマドキのOLに対して、
偏った食生活を説教しつつ、
プランターで育てられる手間のかからない野菜とか、
都会に住んでいながら手軽にプチ農業をする方法とか、
「ナスは鉄釘と一緒に漬け込め」みたいな料理法とか、
「コラーゲンなんて疑似科学だ」みたいな肉食へのアンチテーゼとか、
肉が恋しくなったときに野菜を肉っぽく調理して食べる方法とか、
いろんなことを教えながら、必死でベジタリアンたらしめようとするお話。



タグ:百式企画塾

関連エントリー:
身を食う芸が身を助ける:LOVE理論
「ごはんつぶを残すな。」
edit |  23:49 |  その他雑談  | トラックバック(1) | コメント(2) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
もし宇宙が素晴らしいアイデアをくれるとして  
2008.12.22 (Mon)
先日は、「就活コンパス~発想力編~」と題して
発想についてのイベントを唐突に実施させていただいた。

内容は、発想について、アイデアは全て書き出しましょうとか
アイデアの評価は後でまとめてしましょうとか
基本的な方法論についての話もしたのだけれど、
一番伝えたかったのは、「考える」=「考える時間をとる」だぞってこと。

hassoryoku_convert.jpg

どうも、「世の中を変えた画期的なアイディアはふとした瞬間に生まれた!」
みたいなエピソードを見聞きすることが多いせいなのか知らんが、
アイデアが、突然「思いつく」ものだと思っている人が学生には多い。

違うよと言いたい。
アイデアは「考えつく」、つまり「考えた末にたどり着く」ものである。

もちろん、遊んでるときにすんごいアイデアを思いつくことだって少なくない。
でも、なにげないときに思いつくっていうのはただの結果であって、
その瞬間だけ当てにしてぼんやり一日を過ごすことは「考える」とは言わない。


森博嗣氏の「本当に考えたの?」という記事を読んだときは
本当にそうだ、そのとおりだ!と思った。

多くの人が言う「考えた」というのは、「考えようとした」のことらしい。同様に「悩んだ」も「悩もうとした」である。否、たとえ考えようとするだけでも、100時間くらい考えようとしていれば、なにかは実際に考えるだろうし、そして、考えれば、なにかは思いつくだろう。きっと具体的な案がいくつか出てくるはずだ。ほんの一瞬だけ考えようとしたくらいで「考えた」なんて言わないでほしい。


だから、ゼミで「発表のテーマを次までに考えてきましょう」って言われたときには
図書館やインターネットで必要な情報を集めた後は
机に向かって紙とペンを駆使しつつ、自分の頭と格闘しなきゃならない。

お風呂やベッドでそういえばと思い出して
「あー、思いつかねぇなー」っていうのは、考えるとは言わないのである。


よく、「発想力」がある人、ない人という言い方をするけれど、
芸人のような職業を除けば、発想に瞬発力が求められることはあまりない。
であれば、基本的には「どれだけ時間をかけているか」の違いなんじゃなかろうか。

それでも、いや、それは才能の違いだとか、
あるいは、発想は偶然が重なって生まれるのだとかいう人には次の言葉を贈りたい。

もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、
きみはそれにふさわしいかね?



仕事は楽しいかね?』より。

普通、ある人の周りでだけいつも殺人事件が起こるというような
名探偵なにがしのようなことは、まずありえない。
であれば、あとは周囲の物事をとらえるアンテナの違いなのである。

試してもらえるとよくわかるが、
なにか特定のことについて集中して考えていると、
周りのどんなものでも、そのことと結びつけられないかと思いつくものだ。

例えば今回のイベントでは、
「空港にあると便利な施設・サービス」というテーマについて考えてもらい、
考えにつまったら見てくださいと言って、国語辞典を置いておいた。

これを適当にめくってみる。
「たたき起こす」という言葉が目に付く。
そうだ、出発の時間になったら起こしてくれる仮眠所はどうだろう?と思いつく。

同様に、いくらでも連想からひらめくことができる。
「封印」→10年後まで荷物を封印してもらえる、手荷物預かり所は?
「時給」→空き時間で気軽に労働力を提供できる作業所は?
「少納言」→旅先の歴史を機内で学べるワークブック売り場は?
「うろ覚え」→うろ覚えのお土産品を、特徴から検索できる店舗案内所は?


でも普段は、国語辞典を見るときに空港の施設のアイデアなんて普通思いつかない。

宇宙がどんなに素晴らしいアイデアのヒントを目の前にちらつかせてくれても、
それに気づき、利用できなければ意味がないのだ。

それができる人が、「発想力がある人」と呼ばれるわけだが、
それって何か生まれもった能力の違いというよりは、
日頃から、何にどれだけ深く思考を巡らせているか
という違いなんじゃないかなと思うわけである。



関連エントリー:
仕事は楽しいかね?
340m/sで自分の声を聞きながら移動するという発想力
教科書全文暗記は、根気さえあれば誰でもできる

edit |  17:33 |  我思う  | トラックバック(0) | コメント(3) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
ダメ回答を期待した発問をしちゃいけない  
2008.12.16 (Tue)
セミナー、イベントをやるときに、やっちゃいけないと思うことのひとつ。

参加者に対する、間違った回答を期待した発問。

「これ、なんだと思います?そこのあなた。あー、○○ですか?
 みんなそう答えるんですよね。でも実は、△△なんです!」

みたいなやつ。

主催者の自尊心を満たすためだけのものだと思う。


だいたい参加者としても、質問された時点で
あーこれはありがちな回答を期待してるなってのがわかるから
主催者を立てようとして期待通りの回答をしていたりする。

なんかセミナー自体が接待みたいになってる。
偉い人の講演とかでありがちな光景。


学校の先生であれば、授業で生徒にそんな発問をすることはまずありえない。

むしろ、生徒が意図に反した回答をしたときでも、
それをただ否定するんじゃなくて、うまく活かすことを考えるのが普通の教師である。

出席者を"参加"させるという点において、学校の先生から学ぶことは相当多いと思う。



関連エントリー:
それを生徒に悟られないのがプロ
間違える役をやらせる
困るのはあんたなんだよ
edit |  17:50 |  その他雑談  | トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
[教師学のススメ]2008.12.20 国語教材で教えられること  
2008.12.15 (Mon)
教育に携わる全ての学生のための勉強会「教師学のススメ」、
今回は、「国語教材のトリセツ」がテーマです。

susume-torisetsu.png


実際の国語教材の小説を題材に、
それを使って教えられることと教えられないことについて考えます。

日時:2008.12.20(土)15:00 - 17:00
会場:In the Loop (北14西3)
参加無料

参加申込は、kyoshigaku あっと ヤフー .co.jpまで。



タグ:教師学のススメ

edit |  18:02 |  お知らせ  | トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
嫌われる敬語 好かれるタメ語  
2008.12.12 (Fri)
前に本当に「使える」言葉遣いを僕は知らなかったっていうエントリーで
目上の人と親しくなりたいときの「フランクな敬語」をマスターしたい
っていう話を書いたんだけど、
まさにこれこれ!こういうこと!っていう本を見つけた。

嫌われる敬語 好かれるタメ語

過剰な敬語よりも、好かれるくだけた言い回しを使えと。

本の内容は、具体的な言い回しの例が延々と載っている感じで、
その例は正直微妙なのだけど(笑)、
ともかく、コンセプトには賛同できるぞ!という話。



関連エントリー:
本当に「使える」言葉遣いを僕は知らなかった
なつきたい大人
教育人間塾:「人望のある人」とは

edit |  17:30 |  その他雑談  | トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
人間関係がどんどん良くなる画期的なケータイ  
2008.12.09 (Tue)
百式企画塾様への応募です。
今回のお題は「画期的なケータイ」。


2009年、あなたが思いついてしまったのは「人間関係がどんどん良くなるケータイ」。コミュニケーションツールとしてのケータイに立ち戻り、持った人の誰もが優しくなれたという、その画期的なケータイについて次のことを教えてください。

そのケータイは、大ヒット商品である(A)にヒントを得て(B)なる機能を搭載していたため、通話そのものが楽しくなる仕組みになっていた。またアドレス帳自体をいじるのが楽しくなるように(C)なる工夫もされており、さらに通話する人が増えたという。その画期的なケータイの名前は(D)。

※ よろしければ図解も是非どうぞ!



さて私の考えたケータイは、
大ヒット商品である「ペット育成ゲーム」と『幽☆遊☆白書』にヒントを得て
自分の会話の特徴を反映したペットが育つ「ボイスペット」なる機能を搭載し、
通話そのものが楽しくなる仕組みになっていた。
またアドレス帳自体をいじるのが楽しくなるように、
他人のペットとの相性チェックや、ペット同士の通話も可能なる工夫もされており、
さらに通話する人が増えた。

そのケータイの名前は、「私の内なるモンスター」
あるいは「マイボイスペット」とかそんな感じ(汗)



今回は初の手描きイラスト。
はっきりいってこのクオリティのイラストを公開するのは勇気がいるぞ(笑)

これはどういうものかというと、
自分の通話時の声が記録されて、その声質、声の大きさや会話の内容から
自分の特徴を反映したペットのモンスターが育つ、というもの。

ペット育成ゲームと『幽☆遊☆白書』のプーにヒントを得た。
プーってのはあれだ、幽助の心を映した姿で孵化するとかいってた霊界獣。


いっつも怒ってるような人からは、不機嫌そうなペットが育つ。
voicepe02c.jpg
育ったペットの姿を見て、自己を省みることができるのだ。


また、赤外線通信で自分の個人情報と一緒に
ペットの情報もアドレス帳に登録することができて、
他人のペットと自分のペットの相性チェックとかできちゃう。

ペットはそれぞれ飼い主の特性を反映しているわけだから、
つまり、他の人との相性をペットの姿を借りて確認することができるということだ。

さらには、自分のペットから相手のペットへ電話をかけさせて、
ペット同士の会話を第3者的に楽しむこともできちゃう。
voicepe03c.jpg
飼い主の口グセを使って会話を組み立てるのである。


自分姿を客観的に見つめて改善につなげられるツールであり、
また他人とのコミュニケーションチャンスを増やしてくれるツールでもあるのだ!

そして、たくさん通話した分だけ早く成長するから、自然と通話したくなる。

「ペットを早く育てたくてね」っていうのを電話をかける口実にするのもいいかw



タグ:百式企画塾
edit |  23:06 |  その他雑談  | トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
個性を発揮しろ!※ただし期待されるとおりに  
2008.12.08 (Mon)
バカの壁』で面白いなーと思ったのは、
個性が大事だとかいうなよっていう話。

養老氏曰く、今の若い人は、がんじがらめの「共通了解」を求められつつも
口では「個性を発揮しろ」と言われる矛盾した境遇に置かれている。
要するにその命令の真意は、「求められる個性」、つまり
組織が期待するパターンの個性を発揮しろということでしかないと。

そして、養老氏ははっきりと言い切っている。
個性なんてものは初めから与えられているものであって、
それ以上のものでもなければ、それ以下のものでもないと。

「自分の個性って何だろう」って悩んでいる人には、
「あんたと隣の人と間違えるやつ、誰もいないよ」
と言ってやればいいと(笑)

だから教育現場で個性を伸ばせなんてことを言うよりは、
親の気持ちがわかるか、ホームレスの気持ちがわかるか、
友達の気持ちがわかるかと、共通性を追求するほうが余程まともだと。

そういえば以前、村山先生の教育人間塾の中でも、
「個性なんて言葉は教育現場では死語になりつつある」という話を聞いた。
同じ意味だったのかわからないが、へぇーそうなんだと意外に思った。


私が「個性」と聞いて思い出すのは、
THE BLUE HEARTSのYOUNG AND PRETTY収録の
「ロクデナシⅡ(ギター弾きに部屋は無し)」という歌。

どこかのエライ人テレビでしゃべってる
「今の若い人には個性がなさすぎる」
僕等はそれを見て一同大笑い
個性があればあるで押さえつけるくせに


養老氏の言わんとしていることを、わずか4行で表現してしまっている!?



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日本語にも定冠詞と不定冠詞の違いは存在するッ・・・!!
あまのじゃくと社会構成主義―いわゆるフィンランド・メソッド
悪者を排除しようとすることほど非建設的なことはない
やりがい
edit |  19:12 |  その他雑談  | トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
「ご一緒にポテトは・・・?」って何で訊くんだろう  
2008.12.04 (Thu)
「ご一緒にポテトはいかがですか?」って、何で訊くんだろう。
もちろん、ファーストフード店の話。

ハンバーガーだけでなくてサイドメニューにフライドポテトがあることくらい
客の98%程度は知ってるだろうし、
知ってる上で自分なりのベストメニューをチョイスしてるのに
なんでそこに口を挟んでくるかな。

実はキャンペーンでポテトを増量中とか
セットで特別割引実施中とか
そういう新情報を教えてくれるんならわかるけど、
そんな特別な情報があるわけでもないのに
ただ売上を伸ばしたい一心で訊いてくるのはいただけない。

仮にすこぶる気の弱い、あるいは定員想いの客がいたとして、
意志に反してポテトを追加注文したとしても、
次からそんな店に行きたいとは思わなくなるだろう。


本部の指示なのか店長の指示なのか知らないが、
アルバイトにそんなこと言わせてくれるなよ。

客から冷たい態度で「いらない」って言われて
傷つくのは接客現場のアルバイトなんだから。

少しでも楽しく仕事させたれよと思う。



関連エントリー:
GAPの店員が目を見てこんにちはと言ってくる
うまいこと言うもんだ
サウイフモノニ ワタシハナリタクナイ
edit |  22:05 |  その他雑談  | トラックバック(0) | コメント(6) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
12.06 就活コンパス~がっつり編~  
2008.12.03 (Wed)
いよいよ本格的に動き出す就活生が増えてきた頃ですね。

今回の就活コンパスは、土曜日を利用して
一日がっつり自己分析&エントリーシート作成をやります。

以下詳細。


【日時】 2008年12月6日(土) 13:00~20:00 
     ※4部構成、途中参加・退出OK
【場所】 1-3部:北海道大学文系共同講義棟3階W309教室
       4部:In the Loop(北14西3)
【参加費】 1,2部:無料 3部:20円(コピー代) 4部:2000円


プログラム

第1部:自己分析 13:00~14:40(12:30開場)
自己理解を深め、エントリーシートを書く準備をします。
グループワークをすることで、今まで知らなかった自分に気づくかも!

第2部:エントリーシート記入 15:00~16:15(14:45開場)
第1部での自己分析を基にエントリーシートを書きます。
1つのテーマにつき30分で、2つのテーマをがっつり書いてもらいます!

第3部:エントリーシート添削 16:45~18:00(16:20開場)
書いたエントリーシートを添削してより良いものにします。
グループで添削し合うことで、エントリーシートに対する考え方が広がる!
※コピー代として20円いただきます(グループワークで使うため)

第4部:大情報交換会 18:30~20:00
就活生・内定者と食べたり飲んだりしながら、気さくに語り合います。
いろんな人に話しかけて、就活仲間を作ろう!
今までイベントに来てくれた内定者が参加するので、聞き逃したことも聞けるかも!?
※飲食代として2000円いただきます

※希望する部のみの参加も歓迎です(例:2、3、4部のみ 1、2、4部のみ)

◆エントリーシートのテーマ◆
「今まで1番成長したと思う出来事と、どのような点で成長したと思うのか」
「就職活動/企業選びであなたが重要視していること」の2つです。(各400字)

・第2部から参加する方は、以上のようなテーマについて考えてきてください。
・第3部から参加する方は、以上のようなテーマのエントリーシートを書いて、
 コピーしたものを3枚持ってきてください。

お申込みは、件名に「がっつり参加希望」と明記のうえ、
氏名・所属・参加希望の部を添えて、
compass[あっと]kodoken.comまでご連絡ください。



学生団体コンパス
edit |  15:03 |  お知らせ  | トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
日本語にも定冠詞と不定冠詞の違いは存在するッ・・・!!  
2008.12.02 (Tue)
東大、京大、北大、広大の教師が新入生にオススメする100冊」で第5位の
日本人の英語』を今読んでいるところ。

この本は確実にもっと早く知っておくべきだったな。いや実際。


バカの壁』の中で、養老氏が、
定冠詞"the"と不定冠詞"a"の違いに相当するものは日本語にも存在するという話を
次の文章を例に説明している。

昔々、おじいさんとおばあさんがおりました。おじいさんは、山へ柴刈りに……


「おじいさんとおばあさんが」の「が」は、不定冠詞に相当する、つまり
「おじいさんとおばあさんが」といわれてはじめて、
読者は頭の中に特定のおじいさんとおばあさんを思い浮かべる。

その次の「おじいさんは」の「は」は定冠詞に相当する。
読者はさきほど思い浮かべた特定のおじいさんを頭の中で動かす、と。


これを読んでなるほどーと思ったんだけど、
『日本人の英語』(1988年)で既に、日本語の助詞と比較して
定冠詞と不定冠詞の概念が説明されてた。

英語では、いきなり"her cat"で紹介した場合、それはher one and only cat という意味になる。それは、いわば上述の「は」と「が」が二つともこの表現に入っているからである。つまり、"her cat......"という言い方は、ここで「彼女のところには、猫一匹いる。その猫……」という意味になる。

彼女の家に猫が数匹いるとすれば、猫のことを最初に言い出すとき、英語では"one of her cats"と言う。むろん、一度その猫を紹介しておけば、それ以後、「例の、その猫」という意味でher cat あるいはthe cat というのもあるけれども、それは日本語の「は」と「が」の使い方と同じようなものである。



大学の教授達が学生に読ませたいと考えるのも納得。



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本当に「使える」言葉遣いを僕は知らなかった
読解力がなければ独学はできない
文部科学省の全国学力テストを検証した目次

edit |  22:02 |  その他雑談  | トラックバック(0) | コメント(4) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
我々の不合理な決断は前もって予測できる―予想どおりに不合理  
2008.12.01 (Mon)
最近は書店で本を衝動買いすることってあまりないんだが、
これは衝動買いしてしまった。

予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」

人は意外に合理的』と隣りあわせで陳列されてたのが
何の意図だか知らないが、こちらもそのうち読みたい。


ともかく、これはエキサイティングな本だった。

タイトルの「予想通りに不合理」(Predictably Irrational)ってのは
なんともうまい言い回しだなぁという感じだが、
要するに、人間の行動や判断における無意識的なバイアスがまとめられた本である。


ふつうの経済学は、わたしたちが合理的であると考える。つまり、決断に役立つ情報をすべて知っていて、目の前のさまざまな選択肢の価値を計算することができ、それぞれの選択による結果を何にも邪魔されずに評価できると想定している。
 そのため、わたしたちは論理的で分別のある決断をするものと見なされる。そして、たとえときにまちがった決断をするにしても、ふつうの経済学の見方によれば、自分の力で、あるいは「市場原理の力」に助けられて、その失敗からすぐに学べることになっている。経済学者は、このような前提にもとづいて、買い物動向から法律や社会政策にいたるあらゆるものについて影響力の大きい結論を導きだしている。
 しかし、本書(や類書)の実験結果が示すように、わたしたちがくだす決断は、従来の経済理論が仮定するほど合理的ではないどころか、はるかに不合理だ。といっても、わたしたちの不合理な行動はでたらめでも無分別でもない。規則正しくて予想することもできる。脳の基本的な配線のせいで、だれもが同じような失敗を何度も繰り返してしまう。だとすれば、ふつうの経済学を修正し、未検証の心理学という状態(理由づけや、内省や、何より重要な実験による精査という検証をしていないことが多い)から抜けだすのが賢明ではないだろうか。



行動経済学という学問分野を強調するあまりに、
心理学や経済学を過小評価している感は否めないが、
確かに、これだけのでかい口をたたいているのも納得の一冊である。

本書で紹介されている概念自体は決して目新しいわけではないものも多いが、
本書がエイサイティングなのは、その独自の検証実験である。

見事に条件を統制しながら、一般的に行われるレベルの実験の
さらに一歩先まで踏み込んでとことんやっているものが多く、
なんとも"味わい深い"結果が得られている。


Q. 無料で10ドル分のアマゾンギフト券を受けとるのと、
  7ドル出して20ドル分のアマゾンギフト券を受けとるのとでは
  どちらを選択する人が多いだろうか?
→A. 無料で10ドル分のギフト券を受けとる人のほうが多い

Q. 5ドルの報酬を受けとった人と、50セントの報酬を受けとった人と
  まったく見返りのない人とでは、誰が一番熱心に課題に取り組むだろうか。
→A. まったく見返りのない人

Q. 共用冷蔵庫にこっそり入れておいた缶コーラと1ドル札、
  先になくなっているのはどっちだろうか。
→A. 缶コーラ

このような実験の結果に興味がある人には自信をもっておすすめできる本である。


なお本書では、そういったバイアスを知った上で
我々がどのように行動するのがよいか、ということまで
ご丁寧に書かれているのだが、その部分はあまり重要ではない。

なぜなら、我々が普段どのような枠組みにとらわれているのかを知ること自体が
その枠組みから抜けだして物事を見るということに直接つながるからである。
(もちろん本書の中で著者自身の体験が度々語られているように
 必ずしもそれは容易なことではないが。)


また、本書の中で紹介されているもの以外にも、
同じように行動や判断においてとらわれているバイアスというのは
まだまだあると思うので、本書で興味を持ったひとは
この「行動経済学」の深みにどんどんはまっていくのが良いのではないかと思う。

たとえば本書にないものでは、サンクコスト効果の概念を使って
保険商品の「お祝い金」に惹かれる心理とかも説明できそうだなとか
ちょっと思いついた。
そのうち記事に書くかも。



他ブログ様紹介記事:
予想以上に合理的! - 書評 - 予想どおりに不合理(404 Blog Not Found)
『予想どおりに不合理』がもうすぐ出るよ。(POLAR BEAR BLOG)

edit |  23:00 |  その他雑談  | トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク