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夢ゾウにちなんで、2009年のベストセラータイトルを考える  
2008.12.22 (Mon)
百式企画塾様への応募エントリー。

今回のテーマは、2008年にヒットした『夢をかなえるゾウ』にちなんで
キャラクターをからめた2009年のベストセラータイトルを考える。

2009年、あまりにも身近な生き物である(A)だが、(B)することができるという不思議なキャラクターをあなたは思いつき、その特徴を活かして現代女性が持つ(C)という困難を克服していくという物語を書いたところ、大ヒットしてしまった。そのキャラクターの名前は(D)で、ベストセラーのタイトルは(E)だった。

※ よろしければそのキャラを図解してみてください。



あまりにも身近な生き物である(A:)だが、
(B:農業)することができるという不思議なキャラクターを思いつき、
その特徴を活かして現代女性が持つ(C:美容と健康の不安)という
困難を克服していくという物語を書いたところ、大ヒットしてしまった。

そのキャラクターの名前は(D:ノウギュウ)で、
ベストセラーのタイトルは、(E:『ベジたれ!~夢をたがやすモウ~』




種の繁栄のため、進化の過程でウシがとったのは、
天敵である「ヒト」に対して農業と菜食文化を広め、
肉食文化の根絶を図るという戦略であった。

その足がかりとしてターゲットにされたのが、美容と健康に関心があり、
しかも流行に敏感である現代女性達。

ある酪農家の家にあったアニメDVDを見てヒトの言葉を覚えた一頭の秀才(雄)が
その最初の刺客に選ばれた。

彼は、ヒトの世界に溶け込みやすいように、自らをノウギュウと名づけ、
スーパーで今まさに牛肉をかごに入れようとしていたOLのミキ(24)に声をかける。


「オッス!オラ、ノウギュウ」


みたいな。

アニメで覚えた変な日本語を使うウシが、イマドキのOLに対して、
偏った食生活を説教しつつ、
プランターで育てられる手間のかからない野菜とか、
都会に住んでいながら手軽にプチ農業をする方法とか、
「ナスは鉄釘と一緒に漬け込め」みたいな料理法とか、
「コラーゲンなんて疑似科学だ」みたいな肉食へのアンチテーゼとか、
肉が恋しくなったときに野菜を肉っぽく調理して食べる方法とか、
いろんなことを教えながら、必死でベジタリアンたらしめようとするお話。



タグ:百式企画塾

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もし宇宙が素晴らしいアイデアをくれるとして  
2008.12.22 (Mon)
先日は、「就活コンパス~発想力編~」と題して
発想についてのイベントを唐突に実施させていただいた。

内容は、発想について、アイデアは全て書き出しましょうとか
アイデアの評価は後でまとめてしましょうとか
基本的な方法論についての話もしたのだけれど、
一番伝えたかったのは、「考える」=「考える時間をとる」だぞってこと。

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どうも、「世の中を変えた画期的なアイディアはふとした瞬間に生まれた!」
みたいなエピソードを見聞きすることが多いせいなのか知らんが、
アイデアが、突然「思いつく」ものだと思っている人が学生には多い。

違うよと言いたい。
アイデアは「考えつく」、つまり「考えた末にたどり着く」ものである。

もちろん、遊んでるときにすんごいアイデアを思いつくことだって少なくない。
でも、なにげないときに思いつくっていうのはただの結果であって、
その瞬間だけ当てにしてぼんやり一日を過ごすことは「考える」とは言わない。


森博嗣氏の「本当に考えたの?」という記事を読んだときは
本当にそうだ、そのとおりだ!と思った。

多くの人が言う「考えた」というのは、「考えようとした」のことらしい。同様に「悩んだ」も「悩もうとした」である。否、たとえ考えようとするだけでも、100時間くらい考えようとしていれば、なにかは実際に考えるだろうし、そして、考えれば、なにかは思いつくだろう。きっと具体的な案がいくつか出てくるはずだ。ほんの一瞬だけ考えようとしたくらいで「考えた」なんて言わないでほしい。


だから、ゼミで「発表のテーマを次までに考えてきましょう」って言われたときには
図書館やインターネットで必要な情報を集めた後は
机に向かって紙とペンを駆使しつつ、自分の頭と格闘しなきゃならない。

お風呂やベッドでそういえばと思い出して
「あー、思いつかねぇなー」っていうのは、考えるとは言わないのである。


よく、「発想力」がある人、ない人という言い方をするけれど、
芸人のような職業を除けば、発想に瞬発力が求められることはあまりない。
であれば、基本的には「どれだけ時間をかけているか」の違いなんじゃなかろうか。

それでも、いや、それは才能の違いだとか、
あるいは、発想は偶然が重なって生まれるのだとかいう人には次の言葉を贈りたい。

もし宇宙が信じられないような素晴らしいアイデアをくれるとして、
きみはそれにふさわしいかね?



仕事は楽しいかね?』より。

普通、ある人の周りでだけいつも殺人事件が起こるというような
名探偵なにがしのようなことは、まずありえない。
であれば、あとは周囲の物事をとらえるアンテナの違いなのである。

試してもらえるとよくわかるが、
なにか特定のことについて集中して考えていると、
周りのどんなものでも、そのことと結びつけられないかと思いつくものだ。

例えば今回のイベントでは、
「空港にあると便利な施設・サービス」というテーマについて考えてもらい、
考えにつまったら見てくださいと言って、国語辞典を置いておいた。

これを適当にめくってみる。
「たたき起こす」という言葉が目に付く。
そうだ、出発の時間になったら起こしてくれる仮眠所はどうだろう?と思いつく。

同様に、いくらでも連想からひらめくことができる。
「封印」→10年後まで荷物を封印してもらえる、手荷物預かり所は?
「時給」→空き時間で気軽に労働力を提供できる作業所は?
「少納言」→旅先の歴史を機内で学べるワークブック売り場は?
「うろ覚え」→うろ覚えのお土産品を、特徴から検索できる店舗案内所は?


でも普段は、国語辞典を見るときに空港の施設のアイデアなんて普通思いつかない。

宇宙がどんなに素晴らしいアイデアのヒントを目の前にちらつかせてくれても、
それに気づき、利用できなければ意味がないのだ。

それができる人が、「発想力がある人」と呼ばれるわけだが、
それって何か生まれもった能力の違いというよりは、
日頃から、何にどれだけ深く思考を巡らせているか
という違いなんじゃないかなと思うわけである。



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edit |  17:33 |  我思う  | トラックバック(0) | コメント(3) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク