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第1回「教師学のススメ」ご報告  
2008.06.10 (Tue)
ひじょーに遅くなりましたが、2008.5.13教師学のススメVol.1のご報告。


第1回のテーマは、「『羅生門』を授業でどう教えるか」でした。
担当は大谷氏。

当日の流れとしては、
大谷氏が最初に、高校で一般的に行われているような感じで模擬授業を披露し、
その後、実際に某所で出題された羅生門の単元テストを皆で一斉に解いてみた。

その後テストの模範解答を確認し、各自自己採点。
それから、出題に関する不満や、先程の模擬授業の感想、
国語の授業のあるべき姿等々についてわいわいと。

最後に、1人1問ずつ、オリジナルのテスト問題を考え、
全員のを合わせて、まったく新しい「羅生門テスト」を完成させましょう!
という感じでやりました。

その完成品テストを、ようやくここにご披露。
いやー、遅くなってしまって申し訳ない。

↓こちらからどうぞ

羅生門代替問題(PDF)


個人的には、意外と無難なところに落ち着いたかなという印象(笑)
もっと大胆で斬新なものがあってもよかったかな。

授業でこんなふうにやればいいのにっていうアイディアはいくらも思いつくものの、
生徒の学力を測るそれなりに妥当な指標を作らねばというところまで考えると、
実際にはそう大それたことは意外とできないものだということかも。


ちなみに当日議論の中で出た意見としてはこんなものなどが。

・授業で教えられた解釈を再現することを求められているテストに違和感あり。

・出題者の解釈に従って作られている問題(=本来的には解釈に多様性が認められうる箇所に関する問題)と、読解力を試す問題(=こうとしか読み取れないところを正しく読み取る力を測る問題)とは別に扱うべきだ。テスト二種類論。

・一般的な通釈を授業で教え、その通釈に則った問題をテストで出題すべきだ。多様な解釈や別の説などは、あくまで補足的・発展的に扱えばいい。
→「これは通釈として教えてるんだよ」っていうことをせめて一言最初に言われれば、生徒は楽になるかも。

・授業で小説を扱うことの意味は?「羅生門」という作品を扱うことの意味は?
→心情の読み取り?解釈の多様性?教養?教訓?

などなど。
なんだかまとまらないまとめですみません(汗)


会自体の反省としては、議論の時間が少し短くて不完全燃焼だったかなという点と、
皆が作った問題に関して発表し合う時間がほしかったかなという点がありましたね。

まあ初回としては、なかなか濃い内容にできてよかったんじゃないかと思います。


さて次回は、6月23日(月)の予定です。
詳細は追って告知いたします。
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