2008.09.21 (Sun)
最近かなり久しぶりに歯医者に行ったら、
全く自覚症状のないうちに自分の歯が虫歯だらけになっていて愕然とした。
その治療のために、もう1ヶ月以上も歯科通いをするはめになっている。
これにかなり懲りて、最近会う人会う人に歯医者行っとけよと進言している。
それでもなかなか行こうとする人が少ないので、
ついにこのブログを使って訴えることにした。
◆定期検診はいわば定期テストである
学校において期末テストやら中間テストやらが
年間何度も実施される意味を考えてほしい。
テスト前は部活も休止して勉強しなきゃいけないから
「なんでテストなんてあんだよ」とか思ってしまうものだが、
そうやって時々気を引き締めることによって
受験勉強の際に慌てて1からやり直さずに済むものなのだ。
1年も2年も歯医者に見せていないあなたの口内は、
テストも受けずにダラダラ過ごしている状態と同じだ。
部活でいうなら、コーチもつけず、対外試合もせずに
毎日だらだらと進歩のない練習を繰り返しているだけ。
常に専門家の厳しい目に曝されながら歯を磨いている者と
自分の歯磨きのレベルがいつまでも同じだと思ってくれるな。
◆痛くなくても虫歯です
甘いものを食べて歯も磨かずに寝る
↓
歯が痛くてほっぺも大きく腫れる
↓
歯医者に行って虫歯を治してもらう
みたいなイメージが一般に広く浸透しているので
歯が痛くならないうちは歯医者に行く必要はないと
油断し切っている人がかなり多い。
しかしはっきりいって、
痛みと虫歯の有無は関係ないと思っておいたほうがいい。
お恥ずかしながら、私の場合も
舌で触ってわかるほどの大きな穴が歯にできるまで
まったく気づかずに放置していた。
それに気づいて歯医者へ行ったときには、
その歯の神経を抜くはめになっただけでなく、
口内のいたるところで複数の虫歯が進行をすすめていた。
痛みがでるまで放置していたのでは全然遅いのである。
セルフチェックの方法としては、
歯医者で使っているようなデンタルミラーを買ってきて、
合わせ鏡で見れば、わりと虫歯は目視でわかる。
また、『おとなのための歯と口の健康づくり』によると、
繊維質のものが歯にひっかかりやすかったり、
デンタルフロスで歯間の汚れをとろうとしたときに
フロスが引っかかって切れたり、けばだったりする場合には
歯間の部分の虫歯を疑ったほうがいいとのことである。
しかし、いうまでもないことだが、
歯科医に見せ、レントゲンをとってもらうのに勝る方法はない。
◆定期検診ほどメリットだらけのものはない
歯医者に限ったことでないと思うが、定期検診はいいことだらけである。
これはマジだ。
定期検診を受けないことのデメリットが大きいというべきか。
虫歯が早期発見できれば、
・治療期間が短くて済む
・治療費が安くて済む
・痛みが少なくて済む
・歯がきれいなままで済む
虫歯の発見が遅れれば、これの逆のことが起こる。
それが今の私の状態だと思っていただいて差し支えない。
虫歯の発見が遅くなればなるほど・・・
・治療期間が長くかかる
虫歯が複数ある場合、一度に全部の歯を治療しようとしたら
歯茎中に麻酔をしなければならなくなり、
そうなるとモノが全く食べられなくなるから、
どうしたって治療は何回かに分けなければならなくなる。
銀歯を作ることになれば、銀歯が出来上がるのを待たなければならないし、
神経を抜くことになれば、根の治療にも日数を要する。
・お金がかかる
治療の期間が長くなるほど、当然治療費もかさむ。
そして銀歯とかはお金かかるぞ。
銀歯が嫌な人、金属アレルギーの人とかは
セラミックとか別の白い素材を使うことになると、
さらにバカみたいにお金がかかる。
確か前歯以外には保険は使えないとか、そんな感じなのだ。
・治療に痛みを伴う
本当に小さい虫歯の場合は、麻酔すらしなくて済む場合もある。
虫歯が進行するほど、深く削らなければならなくなるので
その分痛みも大きくなる。
先ほど神経を抜くと根の治療が必要になると書いたが、
歯の根元の、神経を切った切り口が傷となるので
その部分が炎症を起こすことがあるのだ。
それで歯の内部を数回かけてきれいに掃除する必要がある。
どうやるかというと、神経を抜いたところに
細いヤスリみたいなのを差し込んでいって、
手作業でガリガリやるわけである。
私の場合だが、先日神経を抜いた部分は炎症が特にひどく、
そこにヤスリみたいなのが刺さったときに、
悶絶するような、かつてないほどの痛みだった。
麻酔の注射とか、歯を削るドリルとか、比じゃない。
治療が終わっても丸1日くらい痛みが残ったほどである。
ほら、だんだん恐くなってきただろう?
・銀歯が多くなっていく・・・
いつまでも白い歯でありたいのは誰だって同じだろう。
だが銀歯以外の素材を選択するのは現状かなりお金がかかる。
強度も銀歯に劣る。
結局、いつまでも白い歯でいたければ、
自分の永久歯を文字通り「永久」に大切にするしかない。
◆忙しくて歯医者とか行ってらんないという人へ
用事のひとつやふたつキャンセルしても今すぐ行くべきだ。
そして診断後に、その場で次の検診の予約を入れてしまおう。
これこそが最大のポイントである。
なぜか全然虫歯にならないタイプの人もいるので
そういう人は半年に1回でも見てもらえば十分だと思うが、
比較的虫歯になりやすい人は、
3ヶ月に1回は見てもらうことを強くオススメする。
でも「3ヶ月くらい経ったらまた来よう」とか思ってても
3ヶ月経った頃にはゼッタイに忘れてるから、
必ずその場で3ヶ月後の予約を入れてしまうわけである。
医師に「経過観察」という言葉を使われたら要注意だ。
小さい虫歯は、あえて削らなくても
歯磨きをしっかりすれば進行を止めることができる。
それゆえ極力削らないことをポリシーとして、
次回まで様子を見ましょうという歯科医も多い。
それが「経過観察」だ。
しかし、これは小さくても虫歯なのだということを忘れてはいけない。
歯磨きをしっかりすれば大丈夫だと言っても、
しっかりしていなかったから虫歯ができているわけで、
そのままいけば確実に虫歯は進行する。
経過観察を言い渡されたときは、
歯磨きをしっかりするだけでなくて、
また近いうちに検診に行くことが特に重要である。
◆歯磨きをあなどるなかれ
たかがハミガキ、されどハミガキ。
どんな歯ブラシでどうやって磨くのが効率的かということが
熱心な研究者達によってずいぶんと研究されてきたようだ。
スティルマン改良法やら、ゴッドリーブの垂直法やら
難易度は高いがプラークの除去効果の高い方法とか、
歯茎のマッサージ効果の高い方法とか、
様々な歯磨きメソッドが存在するということがわかった。
さらには、デンタルフロスの使い方にまで、
指巻き法、サークル法といった名前がついている。
ノウハウから入るタイプの人は
まずは歯磨きを極めてみるのもいいだろう。
歯磨き法などについては
『歯ブラシ事典 -使い方から介護用品までなんでもわかる-』に詳しい。
「いい歯磨きなんて簡単だ。」によると、
慣れないうちは歯磨き1回に20分はかける必要があるという。
実際磨いてみると、20分はかなり長い。
だが、上の記事では、実にすばらしい方法が合わせて紹介されている。
それは、形の違う歯ブラシを3-4本使うという方法。
歯ブラシを4本使って20分を4回に分ければ
1本当たり5分磨けばいいので飽きが来づらいし、
それぞれの歯ブラシで磨きやすいところを磨けるので
磨き残しもできない。
なんとも理にかなった方法である。
◆まとめ
・しばらく歯医者に行っていない人は、今すぐ行きましょう
・その場で3ヶ月後の検診の予約を入れましょう
・白く健康な歯で、快適ライフを送りましょう
関連エントリー:
デッドライン同盟を作って夏休みの宿題をやっつけよう
忙しくて自分を見失いそうな人のためのチェックリスト
ノウハウを知ればやりたくなる
全く自覚症状のないうちに自分の歯が虫歯だらけになっていて愕然とした。
その治療のために、もう1ヶ月以上も歯科通いをするはめになっている。
これにかなり懲りて、最近会う人会う人に歯医者行っとけよと進言している。
それでもなかなか行こうとする人が少ないので、
ついにこのブログを使って訴えることにした。
◆定期検診はいわば定期テストである
学校において期末テストやら中間テストやらが
年間何度も実施される意味を考えてほしい。
テスト前は部活も休止して勉強しなきゃいけないから
「なんでテストなんてあんだよ」とか思ってしまうものだが、
そうやって時々気を引き締めることによって
受験勉強の際に慌てて1からやり直さずに済むものなのだ。
1年も2年も歯医者に見せていないあなたの口内は、
テストも受けずにダラダラ過ごしている状態と同じだ。
部活でいうなら、コーチもつけず、対外試合もせずに
毎日だらだらと進歩のない練習を繰り返しているだけ。
常に専門家の厳しい目に曝されながら歯を磨いている者と
自分の歯磨きのレベルがいつまでも同じだと思ってくれるな。
◆痛くなくても虫歯です
甘いものを食べて歯も磨かずに寝る
↓
歯が痛くてほっぺも大きく腫れる
↓
歯医者に行って虫歯を治してもらう
みたいなイメージが一般に広く浸透しているので
歯が痛くならないうちは歯医者に行く必要はないと
油断し切っている人がかなり多い。
しかしはっきりいって、
痛みと虫歯の有無は関係ないと思っておいたほうがいい。
お恥ずかしながら、私の場合も
舌で触ってわかるほどの大きな穴が歯にできるまで
まったく気づかずに放置していた。
それに気づいて歯医者へ行ったときには、
その歯の神経を抜くはめになっただけでなく、
口内のいたるところで複数の虫歯が進行をすすめていた。
痛みがでるまで放置していたのでは全然遅いのである。
セルフチェックの方法としては、
歯医者で使っているようなデンタルミラーを買ってきて、
合わせ鏡で見れば、わりと虫歯は目視でわかる。
また、『おとなのための歯と口の健康づくり』によると、
繊維質のものが歯にひっかかりやすかったり、
デンタルフロスで歯間の汚れをとろうとしたときに
フロスが引っかかって切れたり、けばだったりする場合には
歯間の部分の虫歯を疑ったほうがいいとのことである。
しかし、いうまでもないことだが、
歯科医に見せ、レントゲンをとってもらうのに勝る方法はない。
◆定期検診ほどメリットだらけのものはない
歯医者に限ったことでないと思うが、定期検診はいいことだらけである。
これはマジだ。
定期検診を受けないことのデメリットが大きいというべきか。
虫歯が早期発見できれば、
・治療期間が短くて済む
・治療費が安くて済む
・痛みが少なくて済む
・歯がきれいなままで済む
虫歯の発見が遅れれば、これの逆のことが起こる。
それが今の私の状態だと思っていただいて差し支えない。
虫歯の発見が遅くなればなるほど・・・
・治療期間が長くかかる
虫歯が複数ある場合、一度に全部の歯を治療しようとしたら
歯茎中に麻酔をしなければならなくなり、
そうなるとモノが全く食べられなくなるから、
どうしたって治療は何回かに分けなければならなくなる。
銀歯を作ることになれば、銀歯が出来上がるのを待たなければならないし、
神経を抜くことになれば、根の治療にも日数を要する。
・お金がかかる
治療の期間が長くなるほど、当然治療費もかさむ。
そして銀歯とかはお金かかるぞ。
銀歯が嫌な人、金属アレルギーの人とかは
セラミックとか別の白い素材を使うことになると、
さらにバカみたいにお金がかかる。
確か前歯以外には保険は使えないとか、そんな感じなのだ。
・治療に痛みを伴う
本当に小さい虫歯の場合は、麻酔すらしなくて済む場合もある。
虫歯が進行するほど、深く削らなければならなくなるので
その分痛みも大きくなる。
先ほど神経を抜くと根の治療が必要になると書いたが、
歯の根元の、神経を切った切り口が傷となるので
その部分が炎症を起こすことがあるのだ。
それで歯の内部を数回かけてきれいに掃除する必要がある。
どうやるかというと、神経を抜いたところに
細いヤスリみたいなのを差し込んでいって、
手作業でガリガリやるわけである。
私の場合だが、先日神経を抜いた部分は炎症が特にひどく、
そこにヤスリみたいなのが刺さったときに、
悶絶するような、かつてないほどの痛みだった。
麻酔の注射とか、歯を削るドリルとか、比じゃない。
治療が終わっても丸1日くらい痛みが残ったほどである。
ほら、だんだん恐くなってきただろう?
・銀歯が多くなっていく・・・
いつまでも白い歯でありたいのは誰だって同じだろう。
だが銀歯以外の素材を選択するのは現状かなりお金がかかる。
強度も銀歯に劣る。
結局、いつまでも白い歯でいたければ、
自分の永久歯を文字通り「永久」に大切にするしかない。
◆忙しくて歯医者とか行ってらんないという人へ
用事のひとつやふたつキャンセルしても今すぐ行くべきだ。
そして診断後に、その場で次の検診の予約を入れてしまおう。
これこそが最大のポイントである。
なぜか全然虫歯にならないタイプの人もいるので
そういう人は半年に1回でも見てもらえば十分だと思うが、
比較的虫歯になりやすい人は、
3ヶ月に1回は見てもらうことを強くオススメする。
でも「3ヶ月くらい経ったらまた来よう」とか思ってても
3ヶ月経った頃にはゼッタイに忘れてるから、
必ずその場で3ヶ月後の予約を入れてしまうわけである。
医師に「経過観察」という言葉を使われたら要注意だ。
小さい虫歯は、あえて削らなくても
歯磨きをしっかりすれば進行を止めることができる。
それゆえ極力削らないことをポリシーとして、
次回まで様子を見ましょうという歯科医も多い。
それが「経過観察」だ。
しかし、これは小さくても虫歯なのだということを忘れてはいけない。
歯磨きをしっかりすれば大丈夫だと言っても、
しっかりしていなかったから虫歯ができているわけで、
そのままいけば確実に虫歯は進行する。
経過観察を言い渡されたときは、
歯磨きをしっかりするだけでなくて、
また近いうちに検診に行くことが特に重要である。
◆歯磨きをあなどるなかれ
たかがハミガキ、されどハミガキ。
どんな歯ブラシでどうやって磨くのが効率的かということが
熱心な研究者達によってずいぶんと研究されてきたようだ。
スティルマン改良法やら、ゴッドリーブの垂直法やら
難易度は高いがプラークの除去効果の高い方法とか、
歯茎のマッサージ効果の高い方法とか、
様々な歯磨きメソッドが存在するということがわかった。
さらには、デンタルフロスの使い方にまで、
指巻き法、サークル法といった名前がついている。
ノウハウから入るタイプの人は
まずは歯磨きを極めてみるのもいいだろう。
歯磨き法などについては
『歯ブラシ事典 -使い方から介護用品までなんでもわかる-』に詳しい。
「いい歯磨きなんて簡単だ。」によると、
慣れないうちは歯磨き1回に20分はかける必要があるという。
実際磨いてみると、20分はかなり長い。
だが、上の記事では、実にすばらしい方法が合わせて紹介されている。
それは、形の違う歯ブラシを3-4本使うという方法。
歯ブラシを4本使って20分を4回に分ければ
1本当たり5分磨けばいいので飽きが来づらいし、
それぞれの歯ブラシで磨きやすいところを磨けるので
磨き残しもできない。
なんとも理にかなった方法である。
◆まとめ
・しばらく歯医者に行っていない人は、今すぐ行きましょう
・その場で3ヶ月後の検診の予約を入れましょう
・白く健康な歯で、快適ライフを送りましょう
関連エントリー:
デッドライン同盟を作って夏休みの宿題をやっつけよう
忙しくて自分を見失いそうな人のためのチェックリスト
ノウハウを知ればやりたくなる
shun |
2008.09.21(日) 21:10 | URL |
【コメント編集】
>shunさん
そうしていただけると、躍起になって長文を書いたかいもあったというものです(笑)
そうしていただけると、躍起になって長文を書いたかいもあったというものです(笑)
今痛いのですが、やっぱり行ったほうがいいですか?
ぴよ |
2009.02.16(月) 17:39 | URL |
【コメント編集】
>ぴよさん
絶対早めに行っといたほうがいいと思いますよ!
もしかしたら虫歯のせいじゃないかも知れないですが、
何にしても早めに解決しといたほうが安心です。
僕も薄々感づいていながら放置してたらヒドいことになってたので・・・。
絶対早めに行っといたほうがいいと思いますよ!
もしかしたら虫歯のせいじゃないかも知れないですが、
何にしても早めに解決しといたほうが安心です。
僕も薄々感づいていながら放置してたらヒドいことになってたので・・・。
私は、歯医者恐怖症なのですが、やっぱり克服して行ったほうがいいですか?
ぴよ |
2009.02.16(月) 21:15 | URL |
【コメント編集】
>ぴよさん
いつかは何とかしないといけないものですからねぇ・・・。
実際に自分で体験したことはないので確かなことは言えないんですが、
「笑気ガス」という麻酔みたいなものを吸入すると、ずいぶん楽みたいですよ。
特に精神的に落ち着くらしいです。
笑気ガスを使ってくれる歯医者を探して行ってみてはどうでしょうか?
いつかは何とかしないといけないものですからねぇ・・・。
実際に自分で体験したことはないので確かなことは言えないんですが、
「笑気ガス」という麻酔みたいなものを吸入すると、ずいぶん楽みたいですよ。
特に精神的に落ち着くらしいです。
笑気ガスを使ってくれる歯医者を探して行ってみてはどうでしょうか?
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歯医者、行きます。