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竹中氏曰く、批判は3タイプに集約される  
2008.11.04 (Tue)
竹中平蔵氏の書いた勉強本、『竹中式マトリクス勉強法』をざっくり読破。

人と競うための勉強か、人とつながるための勉強か、
また、天井がある勉強か、天井のない勉強かという軸で
マトリクスを書いて学ぶことを整理するという発想はなかなか面白い。


もひとつ面白いなと思ったのが、
批判家の批判は3種類に集約されるという話。


ひとつが、コントラリアン型

コントラリアンというのは、相場でいうところのいわゆる「逆張り」のことで、
常に反対のことを言って批判するタイプ。

日銀が金利を上げると言えば「中小企業がダメになる」、
日銀が金利を下げると言えば「年金生活者が大変だ」と、
常に反対の見方をすればいいだけだから、とても簡単だと。


次に、永遠の真理型

このタイプは、「長期的な視野に立て」とか、
「相手の立場に立って考えろ」とか、
ごもっともですとしか言えないような永遠の真理ばかり語るタイプ。
結局、それで?ということになって、問題が解決しない類の批判である。


それから、レッテル貼り型

「今の若者は意欲が低い」とか、あいつはこうこうこういうやつだからと
とにかく最初にレッテルを貼ってしまって、
相手を問答無用にしてしまうやり方である。


そしてこの3タイプに共通しているのが、「対案がない」ということだという。

こういう批判をするのは、自分で対案を用意していないくせに
遠くからやいのやいの言いたがる者たちだと。
まあ、そんなふうに解釈しました。


うむ、さすがだ。
やはり、そうとうな批判を受けとめてきただけのことはある。

と思っていたら、↓竹中氏のこんなお言葉を発見。

 「コントラリアン的立場」を大切に

「皆さん若いうちは新鮮な気持ちでいらっしゃるが、そのうち、あちらの側にいる幹部のようになってしまう(笑い)。仕事になれることは必要条件だが、それだけではいけない。常に仕事の内容に問題意識を持って欲しい。証券業界の用語にコントラリアン(筆者註;contrarian = 反対の見解や立場をとる人)という言葉がある。逆バリという意味だ。世の中の常識に安易に流されず、それと反対の立場をとる方が成功する。皆さんもそのような意識を持ち続けて欲しい。」




どないやねん。




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