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個性を発揮しろ!※ただし期待されるとおりに  
2008.12.08 (Mon)
バカの壁』で面白いなーと思ったのは、
個性が大事だとかいうなよっていう話。

養老氏曰く、今の若い人は、がんじがらめの「共通了解」を求められつつも
口では「個性を発揮しろ」と言われる矛盾した境遇に置かれている。
要するにその命令の真意は、「求められる個性」、つまり
組織が期待するパターンの個性を発揮しろということでしかないと。

そして、養老氏ははっきりと言い切っている。
個性なんてものは初めから与えられているものであって、
それ以上のものでもなければ、それ以下のものでもないと。

「自分の個性って何だろう」って悩んでいる人には、
「あんたと隣の人と間違えるやつ、誰もいないよ」
と言ってやればいいと(笑)

だから教育現場で個性を伸ばせなんてことを言うよりは、
親の気持ちがわかるか、ホームレスの気持ちがわかるか、
友達の気持ちがわかるかと、共通性を追求するほうが余程まともだと。

そういえば以前、村山先生の教育人間塾の中でも、
「個性なんて言葉は教育現場では死語になりつつある」という話を聞いた。
同じ意味だったのかわからないが、へぇーそうなんだと意外に思った。


私が「個性」と聞いて思い出すのは、
THE BLUE HEARTSのYOUNG AND PRETTY収録の
「ロクデナシⅡ(ギター弾きに部屋は無し)」という歌。

どこかのエライ人テレビでしゃべってる
「今の若い人には個性がなさすぎる」
僕等はそれを見て一同大笑い
個性があればあるで押さえつけるくせに


養老氏の言わんとしていることを、わずか4行で表現してしまっている!?



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