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『坊っちゃん』の読書感想文を書いてみました  
2009.07.29 (Wed)
夏目漱石の『坊っちゃん』は、ずいぶんと昔に読んだような
読んでいないようなというくらいの記憶しかなかったものであったけど、
中学生の生徒が読んだけれども面白くなかったというのを聞いて、
そうかねと、借りて読んでみた。
そしたらすこぶる面白いじゃあないか。

それで、ついでに読書感想文を書いてみた。

それも親切に、わりとガチで書いた太郎君バージョンと、
ありがちなダメ感想文の次郎君バージョンを用意しました。

この夏休み、読書感想文で悩んでいる子どもたちよ、
大いに参考にしたまえ。
ただし、剽窃はダメだぞっ。


これが大人が頑張って書いた読書感想文だ!


  『坊っちゃん』の一銭五厘とおごられる厚意
                         読書 太郎

 「人がていねいに辞令を見せたらみむきもせず、やあきみが新任の人か、ちと遊びにきたまえアハハハと言った。何がアハハハだ。そんな礼儀をこころえぬやつのところへだれが遊びに行くものか。おれはこのときからこのぼうずにやまあらしというあだ名をつけてやった。」

 「坊っちゃん」が田舎の中学校に赴任になった日、「坊っちゃん」は数学の堀田先生に「やまあらし」というあだ名をつける。最初は右のように内心悪態をついていたが、下宿の世話をしてもらったり、氷水をおごってもらったりするうちに、この「やまあらし」のことを「悪い男でもなさそうだ」と考え直すようになった。
 ところがあるとき、ちょっとした誤解がきっかけで、「坊っちゃん」と「やまあらし」の仲が悪くなる。そこで「坊っちゃん」がとった行動は、氷水の代金一銭五厘を返すことだった。決して、仲直りするためにではない。「一銭だろうが五厘だろうが、詐欺師の恩になっては、死ぬまで心持ちがよくない」からという理由。だが、机の上に置かれた一銭五厘を「やまあらし」は決して持っていこうとせず、氷水代の一銭五厘は埃をかぶって長い間机の上に置かれたままだった。
 やがて互いに誤解が解けたとき、「やまあらし」は「坊っちゃん」に対し、誤解をしていたことについて長々と謝罪をしたが、そのときの「坊っちゃん」の反応は、机の上の一銭五厘を自分の財布に入れるというものだった。不審がって「やまあらし」が訊ねると、「坊ちゃん」は次のように答える。

 「おれはきみにおごられるのが、いやだったから、ぜひかえすつもりでいたが、その後だんだん考えて見ると、やっぱりおごってもらうほうがいいようだから、引き込ますんだ」

 面白いなと思った。おごってやった相手に腹が立って、お金を返せとせまるならわかる。けれど、「坊っちゃん」はそうじゃない。おごられるのが嫌になったから、お金を受け取れとせまるのである。

 「たとい氷水だろうが、甘茶だろうが、他人からめぐみを受けて、だまっているのはむこうをひとかどの人間と見たてて、その人間に対する厚意の所作だ。割り前をだせばそれだけのことですむところを、心のうちでありがたいと恩にきるのは銭金で買える返礼じゃない。」

 そういえば以前、女性の友人が言っていた。女は、借りをつくりたくない男には決しておごらせないものだと。なるほど、おごられるということは、多少なりとも相手に心を許している証なのか。
 つまり、おごるのが厚意であるのと同時に、おごられるのも厚意だということ。考えてみると思いあたることは多い。たとえば子どもは、親から「知らない人にものをもらっちゃいけません」と教えられる。けれど、おじいちゃんやおばあちゃんにお小遣いをもらうのをとがめる親は少ない(状況にもよるが)。これは、おじいちゃんやおばあちゃんにとって、孫にお小遣いを受け取ってもらうことこそが喜びであり、その厚意を受けとることこそが子どもの厚意になるからであろう。
 人は太古の昔から、およそ同等の価値のある肉と魚を「交換」していた。その後貨幣が普及してからも、お金を介する形で、やはり等価の「交換」を基本としてきた。けれど、どんな時代にも、「交換」でない一方的なgive、「提供」が生じる場面がある。それは一見「交換」とは違うようであって、実は「恩にきる」という気持ち、すなわち感謝との「交換」であるという考え方もできるのだなと、新たな考えを得ることができた。


ありがちなダメ感想文


  『坊っちゃん』を読んで
                         読書 次郎

 僕は、夏休みに『坊っちゃん』を読みました。
 「坊っちゃん」というのは主人公のことで、主人公の家の下女であった「清」が主人公のことを「坊っちゃん」と呼んでいたことからきています。主人公は、物理学校を卒業してから、田舎の中学校で数学の先生をすることになりました。中学校に赴任した主人公は、教頭先生に「赤シャツ」、校長先生に「たぬき」というあだ名をつけて嫌がり、あまり積極的に交流しようとしなかったり、宿直の当番中に学校を抜け出して温泉に行ったり、いたずらした生徒を過度にこらしめて問題になったりして、職場になかなか馴染むことができず、また、お団子屋やそば屋など、どこに行っても生徒に知られてからかわれたりするせいで、早く東京に帰りたいと思うようになりました。特に、「赤シャツ」や「野だ」の卑怯なやり方に腹が立ち、そのうち、「やまあらし」と一緒に、「赤シャツ」や「野だ」をこらしめてやりたいと考えるようになりました。あるとき、「赤シャツ」の策略にはまって、「やまあらし」が辞表を提出させられることになり、ついに、主人公と「やまあらし」は計画を実行にうつすことになり、結果成功して、「赤シャツ」や「野だ」をこらしめたことに満足してから、主人公は学校を去って、東京に帰りました。
 この『坊っちゃん』の主人公が夏目漱石のことなのかはわかりませんが、そうだとすると、夏目漱石のような立派な人でも、こんなに乱暴だったり、無鉄砲だったりしたのかなあと、すごく意外に思いました。とても面白いお話でした。読んでよかったです。また、夏目漱石の他の本も読んでみたいなあと思いました。


ポイント解説


太郎君のポイント
○タイトルが思わせぶり
○書き出しがいきなり引用で思わせぶり
○引用部分を明確に区別して書いている
○焦点をひとつにしぼっている
○自分の体験(人に聞いた話)を絡めて書いている
○やたらスケールのでかいまとめがある
○「厚意」「交換」といったキャッチーなキーワードを用意して、
  これみよがしに使っている


次郎君の改善点
×タイトルに工夫がない
×書き出しに工夫がない
×一文が長い
×「感想文」なのに、あらすじを長々と説明している
×そのくせあらすじがよくわからない
×最後あきらかに字数かせぎのために無理やり引き伸ばしてる


参考になったかなっ?

作文に「正しい書き方」などない。
だから「自由に書けばいいんだよ」っていう主張には半分は賛成できる。
けども、自由でいいというなら勝手な基準で評価すんじゃねーよ
という意味で、半分は賛成できない。

「創造性」やら「オリジナリティ」やらを尊重するにしたって、
やっぱり基本は「守破離」でないかなぁとも思う。

ちなみに坊っちゃんは青空文庫でも読めますよ!


関連エントリー:
日本の名作朗読Podcastを作ろうと思ったら、既に充実してた
「ノートのとり方」という宗教
個性を発揮しろ!※ただし期待されるとおりに
edit |  22:53 |  その他雑談  | トラックバック(0) | コメント(10) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
コメント
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 |  2009.08.22(土) 15:27 |   |  【コメント編集】
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 |  2010.08.20(金) 20:14 |   |  【コメント編集】
どうもありがとうございます。とても参考になりました!
マウリシオ |  2011.01.28(金) 12:09 |  URL |  【コメント編集】
■http://kd1.blog103.fc2.com/?no=260&ul=4e2cd0d37f173a8a
ありがとうございます
kkk |  2011.07.20(水) 21:00 |  URL |  【コメント編集】
どうもありがとうございました。参考にしまじろう
クルアーン1868代助手 |  2012.08.16(木) 01:57 |  URL |  【コメント編集】
■d
これは感想じゃなくてあらすじだろ
d |  2013.08.05(月) 14:21 |  URL |  【コメント編集】
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 |  2015.01.13(火) 10:49 |   |  【コメント編集】
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