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モンスターペアレントはいなかった  
2010.03.09 (Tue)
振り返って考えてみて、
ついにモンスターに出会うことはなかったなーと思った。

まあモンスターペアレントだとか、
理不尽な要求をしてくる保護者の問題については
事業を始めるときから一応自分なりの仮説はあった。

それは「クレームの多くは顔が見えないから生じる」ということ。


電車やバスが決まった時間に来ないとき、
レストランの定員が注文を間違えたとき、
コンビニの定員の愛想が悪いとき、
カスタマーセンターの電話対応が要点を得ないとき、
我々はついイライラしてしまって、
人によっては怒鳴りつけてしまったり、
口コミサイトに悪評を書き込んだりしてしまうのだけど、
そういうときの感情って、コンピュータの処理が遅くてイライラする感じに似てる。

つまり、「こう機能して当たり前」という期待する結果があって、
そのとおりにならないからイライラする。

だけど、そこに一人の人間の存在がちゃんと認められるときには
多くの人は―-特別いい人じゃなくても―-腹なんて立てない。

友達がレストランで働いてて、注文を間違えたら
「おいおい、頼むよ~」って笑って話のネタにできる。
友達の愛想が悪い日があったら、
「どっか具合が悪いのかな」とか、
「なんか怒ってるのかな」とか、心配してあげられる。


世で「モンスターペアレント」なんて報道されてたケースも、
その理不尽な要求内容だけを見れば、とんでもない親だなって思うけど、
そこに至るまでの背景に目を向けたなら、
きっとコミュニケーション不足だったり勘違いだったりで、
半分以上のケースは両者とも普通の人なんじゃないかなぁと。


BNGパートナーズ社長の蔵元氏が以前ブログに書かれていた言葉。

「悪い人間なんて、そうそう居ない。
 おおよそ、それはミスコミュニケーションだったりする。」

 自分史 第20話:卒業|ぢろぐ ~ 馬鹿が日本を元気にする!!

この言葉にどれだけ救われたことかわからない。


モンスターだって、気持ちが通じたときには勇者の仲間になる。
コミュニケーションを放棄しないこと。
メールで、ウェブで、コミュニケーションの質が速く、軽いものに
変化しつつあるこの時代にこそ意識しておきたいことである。



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edit |  21:53 |  家庭教師業界話  | トラックバック(0) | コメント(0) | Top↑ | あとで読む このエントリーを含むはてなブックマーク
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