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中途採用の就職活動は抜け道を考えるところから始めましょう  
2010.04.18 (Sun)
3月中、転職活動をしておりましたが
新卒のときの就職活動とは勝手が違って戸惑った部分などもあり、
簡単に記録しておこうと思いました。


はじめに3行で総論。

とにかくパイが少ない!新卒に比べてずいぶん少ない!
あっても、経験重視の会社が多い。
なので転職は、やり方を考える必要がありますね。


活動した内容


●企業選びの軸の決定
私の場合は↓こんな感じで。

<こだわる>
・企業理念に共感できる(=帰属意識を持てる)
・人が良い
・チームでの仕事の仕方を学べる
・最低限お金に困らない
・札幌で働ける

<こだわらない>
・業種
・オフィスのきれいさ
・会社の規模・安定性


●自己アピール関係
・実績の整理
・自己アピールポイントの抽出
・職務経歴書の作成


●利用した求人媒体
リクナビマイナビ等のポータルサイト複数
・有料の求人雑誌(an、ジョブキタ)
・無料の求人雑誌(タウンワーク)


●結果
・10件くらいエントリー
・書類落ちが半分くらい
・面接落ちが1つ
・内定2つ
・選考途中で辞退したのが2つくらい


じわじわ落とされる新卒、応募させてもらえない中途


10件受けて2件内定もらえるなら結構な成功率にも思えるが、
そもそも応募の時点でフィルターにかけられる要素が多い!
まず新卒採用に比べて募集が圧倒的に少ない!
そして中途の求人は「実務経験○年以上」ってのが多い。
つまり即戦力としての採用。

「第二新卒」って言葉はあるけど、特別な枠があるわけでもなく、
実際には大して意味を持ってない言葉だなと思った。

だからまあ逆にいえば、応募の時点で既に
ある程度のマッチングができているから、
お互い効率が良いといえば良い。

わかりやすくモデル化すれば、↓こんな感じか。

 <よくある新卒採用>
 プレエントリー →説明会 →エントリーシート提出・ウェブテスト
  →1次面接 →グループディスカッション →2次面接 →役員面接 →内定
 
 <よくある中途採用>
 履歴書・職務経歴書送付 →1次面接・適正テスト →2次面接 →内定


改めてみると、新卒の就活ってめんどくさいなー。
もちろん企業によりけりですが。


求人媒体による違い


ざっくりいって、リクナビやマイナビでは、条件の良い求人や
人気企業からの求人などを見つけやすい感じがするが、
そのぶん競争率も相当高くなることが多いようである。

ただ、企業からの「スカウト」待ちの情報登録もできて、
そっちからの成約率もわりと高いみたいである。
自分ではそちらは登録しなかった。

対して、求人雑誌やフリーペーパーは
求人情報の掲載が比較的容易なためか、
条件がよくない募集が多い印象を受けた。

自分では今回利用しなかったのでわからないが、ハローワーク。
あれも、恐ろしく労働条件の悪い募集が少なくないと聞いた。

つまり、どっちもどっちで、あまり状況はよろしくない。


賢い転職活動は、抜け道を考えることから


今回はまだ自分にはほとんど影響がなかったが、
募集条件に年齢制限を設けている企業も少なくない。
歳を重ねるほど転職が難しくなるのは間違いない。

そのことを考えても、正規のルートで転職を試みるのは、
少なくとも現在のような市況下では、あまり望ましい選択でない。

何かをしようとするとき、たとえば映画業界に入るとか、会社を興すとか、大学院に行くとか、選挙に立候補するとか、何でもいいのですが、どうすればいいかを人に尋ねたら、その道の人から支援を受けられるようにする方法をいろいろ教えてもらえるでしょう。映画ならエージェントや元手も必要です。大学院に行きたいなら試験を受けて、入学を許可されなくてはなりません。大多数の人は、こうした手順に従いますが、そうでない人もいます。脇道に入ることによって、ルールを迂回し、通常のハードルを飛び越え、目標に到達できる独創的な方法があることを覚えておいてください。ほとんどの人が、高速に乗るために幹線道路で延々と続く渋滞の列で待っているとき、目的地まで早く着ける抜け道を探そうとする冒険心の持ち主はいるものです。



まさに、『20歳のときに知っておきたかったこと』にこう書かれている通り、
転職活動も、抜け道を考えたいところである。


以下に、転職活動における抜け道をいくつか考えてみる。

●ブログでの公募

実は今回、これやってみた。

「3月中、北海道にて求職中です。」というエントリーをあげて
企業から連絡がもらえたりしないものかと思ったが、
結果は、まあ予想通りだが、0件であった。

やはりこの程度の弱小ブログでは
なかなかそう都合よく採用担当者の目にとまるものではない。
この方法は誰にでもすぐ実践できるものではないだろう。

ただし、選考過程での付加情報としてのブログ利用であれば
誰でもすぐに試みることができる。
履歴書には載せきれない自分の考え方や活動実績を
ブログという自己メディアを利用して伝えるのである。


●twitter上での求職活動

現在であれば、企業の人間に直接リーチしようと思ったら
ブログよりもtwitterのほうが実用的かもしれない。

実際に、採用担当者がtwitterを利用して求人活動をしようとする
動きも徐々に現れている。

例えば「リクルッター」というサービスなんかも始まったのだが、
これが何を思ってか新卒生のみ対象なので非常にガッカリした。


●企業ホームページから直接応募

意外に忘れがちなのがこれ。

求人が出されているのはポータルサイトだけではない。
ポータルサイトに掲載するほど積極的に募集しているわけではないけど
まあ応募があれば受け付けるよというくらいの意識の企業が
ひっそりと自社サイトに求人情報を載せていたりする。
そういうところを発掘する。

探し方はいろいろあると思うが、
例えば上場企業で働きたいと思ったら、
上場企業の情報が見れるUlletのようなサイトで
片っ端からチェックしていけばいい。


●働きたい企業に直接連絡

求職活動とは結局、自分という商品を売り込む営業活動だ。
営業力に自身があるなら、特に募集を出していない企業であっても
直接連絡してみればいい。

新卒で就活をしていたときにある人から教えてもらったのは、
社長宛に「親展」と書いて手紙を出すという方法。
平社員ではなかなか例外的な応募を受け付けられないが
社長であれば、けっこう気まぐれで会ってくれたりするものらしい。


●人づてに紹介してもらう

最後になったけど、抜け道の王道はこれだろう。
人脈というやつ。コネともいう。
これが最強なのは疑いない。

ちょうど「労働市場におけるサラリーマンの市場価値について考える」
という、大変参考になる記事がアップされている。
これが非常に厳しいことをおっしゃっているが、
やはり社外の人的ネットワークを作っておくことが重要だという結論。

でも、一番難しいのもこれかもしれない。
そういう人脈をどうやって作るかっていう点については
もう書籍もセミナーも無数にあるだろうから、
それらを参考にしたりしなかったりしつつ、
まあ頑張るしかないですよね。


以上をふまえて、現実的な戦略としては、
複数のポータルサイトに登録して情報の入り口を広げておきつつ、
「攻め」の手として、積極的に企業にアプローチしたり
人に頼ってみたりするという感じになるでしょうか。

でも、ここに挙げたような方法でなくて、
誰も思いつかないような方法を考えることが
本当の意味での「抜け道」になるんだと思いますが。


粘り強くいきましょう


精神論をひとつだけ。

新卒・中途にかかわらず、就職活動で大事なのは
とにかく気力を保って、粘り強くいくことかなと思っている。
もういいかーって妥協しないこと。

ちょっと恥ずかしい話だけど、
自分は就活中、PCのデスクトップの壁紙に
太い明朝体で「志を下げるな。」って書いておいた。
自己洗脳用に(笑)

書類落ちが続くとやっぱへこみますからね。
人間だもの。


※追記:なんか自分のケースについての説明が曖昧か(汗)
 僕の場合は今回は、抜け道とかではなくて普通のルートで就職しました。
 経験を重視しない珍しい企業に拾ってもらえた。
 単純に運がよかった。



関連エントリー:
3月中、北海道にて求職中です。
汝、汝を許可せよ。―[書評]20歳のときに知っておきたかったこと
学歴も履歴書も経験年数も見ない採用活動
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